Confluence Data Center の診断: ドキュメント変換中にサンドボックスがクラッシュまたは終了する
この診断アラートは Confluence の Data Center ライセンスのサイトにのみ適用されます。
これはご利用のサイトのパフォーマンスに影響する可能性があるため、デフォルトで無効化されています。当社のサポート チームが、特定の問題のトラブルシューティングを行う際にこのアラートの有効化を依頼する場合があります。
診断アラートは、ドキュメント変換サンドボックスがクラッシュしたか変換中に終了したときに警告を送信します。Confluence Data Center がサンドボックスでドキュメント変換を処理する方法の完全な説明については「Confluence Data Center のドキュメント変換」をご確認ください。
アプリケーション ログに次のエラーが記録される。
INFO ; SANDBOX ; SANDBOX-2001 ; A sandbox process has been killed ; not-detected ; ; ; {"username":"...","fileName":"...","fileFormat":"...","conversionType":"...","fileSize":...,"actualTimeInSecs":...,"timeLimitInSecs":...,"memoryLimitInMegabytes":...}
この問題の解決方法
ドキュメント変換サンドボックスは、Confluence に影響を与えることなくクラッシュまたは終了するよう設計されています。たとえば非常に大きいファイルや複雑なファイルを時間内に処理できないような場合にサンドボックスが終了することが予測されますが、たくさんの失敗が発生している場合は詳細な調査を行うことをおすすめします。
クラッシュや終了の可能性を下げるには次のことを行います。
- 各ノードに、サンドボックス用に十分な空きメモリがあることを確認します。2 つのサンドボックスの場合はノードあたり 2 GB が推奨されます。より多くのサンドボックスを利用する場合はさらに多くのメモリが必要になります。
- タイムアウトのしきい値を増やします (
-Ddocument.conversion.sandbox.request.time.limit.secs
システム プロパティを利用)。これは、ユーザーが大規模なファイルや非常に複雑なファイルを定期的にアップロードしている場合に有用です。 - サンドボックスの数を増やします (
-Dconversion.sandbox.pool.size
システム プロパティを利用)。時間の上限を大幅に増やした場合、より多くのファイルを並行して処理できるようにサンドボックスを追加することがあります。 - サンドボックス設定が各ノードで同じで、各ノードに適切なメモリおよびディスク容量が設定されていることを確認します。問題が単一のノードでのみ発生している可能性があります。
システム プロパティ -Dconversion.sandbox.pool.size
の名前は Confluence 6.12 で変更されています。
Confluence 6.11 以前を利用している場合、このプロパティの名前は -Ddocument.conversion.sandbox.pool.size
になります。
このアラートを無視した場合
アップロードされたファイルのドキュメント変換に十分なメモリがサンドボックスになかったり、プロセスがタイムアウトしたりすると、サムネイル生成に失敗します。ページではプレースホルダーのサムネイルが利用され、ファイルのプレビューではダウンロード オプションが提供されます。Confluence は、サムネイル生成に失敗した添付ファイルでの再試行は行いません。添付されたファイルをエディターに再度挿入しても、プロセスはトリガーされません。
非常に大規模なファイルや複雑なファイルでは一時的な失敗が予測されますが、ドキュメント変換が定期的に失敗していると、エンドユーザーのエクスペリエンスが大きく影響を受けます。
アラートしきい値を変更することはできますか?
診断アラートの設定を変更することはできません。
ただし、サンドボックスの挙動は設定できます。詳細については「Confluence Data Center のドキュメント変換」をご確認ください。