Automation for Jira 7.3 以降にアップグレードする
Automation for Jira 7.3 (以降) では、データベース テーブルで異なるタイプの ID (integer
ではなく biginteger
) を代用します。以前のバージョンからアップグレードする場合はアップグレード後に ID が新しいタイプに自動で移行されますが、正常に実行するにはいくつかの前提条件となるステップを完了する必要があります。この自動移行は MySQL や SQL Server の各データベースでは機能しないため、スクリプトをデータベースにダウンロードして実行する必要もあります。
Automation for Jira 7.3 以降にアップグレードする
ステップの実行方法
ステップ 1 ~ 3 は必須ではありませんが、大規模な Jira インスタンスの場合は完了することをお勧めします。アップグレード時間を短縮できます。Jira インスタンスが小さい、または時間に余裕がある場合は「ステップ 4: Automation for Jira を更新する」から気軽に始めましょう。
ステップ1: Jira インスタンスを停止する
自動化ルールを無効にする必要があります。また、次のステップでデータベースから一部のデータも削除します。最も簡単に実行する方法は、Jira インスタンスを停止することです。
ステップ 2: データベース テーブルからデータを削除する
Jira データベースの次の Automation for Jira テーブルからデータを削除します。これらの特定のテーブルには多数のエントリが含まれている可能性があり、アップグレードが遅くなる可能性があります。また、監査ログ、自動化キュー、ルールの各統計からのエントリが含まれています。
始める前に
- これらのテーブルからデータを削除する前に、必ずデータベースをバックアップしてください。詳細については「データのバックアップ」をご参照ください。
- データを削除する順序は重要です。まずは、1 ~ 6 の数字に従ってください。次に、ルール統計に移動します (ルール統計の順序は指定されていません)。
- スクリプト: このスクリプトをダウンロードして使用すると、データを自動で削除できます。
1. AO_589059_AUTOMATION_QUEUE
2. AO_589059_AUDIT_ITEM_PROJECT;
3. AO_589059_AUDIT_ITEM_ASC_ITEM;
4. AO_589059_AUDIT_ITEM_CGE_ITEM;
5. AO_589059_AUDIT_ITEM_COMP_CGE
6. AO_589059_AUDIT_ITEM;
AO_589059_RULE_STAT
AO_589059_RULE_STAT_ROLLUP_DAY
AO_589059_RULE_STAT_ROLLUP_HR
AO_589059_RULE_STAT_ROLLUP_MIN
ステップ 3. Jira の起動
これで Jira インスタンスを起動できるようになりました。
ステップ 4: Automation for Jira を更新する
- [管理] > [アプリを管理] > [アプリを管理] の順に移動します。
- Automation for Jira アプリを検索して、[更新] をクリックします。最新バージョンに更新されます。
ステップ 5: MySQL と SQL Server の各データベースでは、スクリプトをダウンロードして実行する
これらのデータベースには、外部キーやインデックスの変更などのいくつかの追加ステップが必要です。ID を自動で移行できないのはそのためです。
- Jira インスタンスを停止します。
次のスクリプトのいずれかをダウンロードして、データベースで実行します。
データベース タイプ 実行するスクリプト MySQL スクリプトをダウンロード SQL Server スクリプトをダウンロード SQL Server では、スクリプトで使用されている「jiraschema」という名前をデータベース スキーマの名前に置き換える必要があります。
完了したら、Jira をもう一度起動します。
既知の問題
PostgreSQL のパフォーマンスの問題
監査ログに多数のエントリがあるインスタンスでは、アップグレード後にパフォーマンスの問題が発生する可能性があることがわかっています。この問題は PostgreSQL データベースでのみ発生します。アップグレードしてルールの実行が通常より遅く感じる場合は「パフォーマンス向上のために結合戦略を変更する」をご参照ください。