スプリント権限と定義済みプロセス
組織内のプロセスが厳密に定義されている場合、ユーザーが行えるスプリント管理操作がロールごとに異なる可能性が高くなります。この記事は、スプリントに取り組むために適切な権限スキームのセットアップに役立ちます。
1. スプリントを管理するユーザーを選択する
スプリントのすべての権限が与えられる "スプリントの管理" 権限は、スプリントを完全に管理する必要があるユーザーにのみ付与する必要があります。
この権限を持つユーザーは、次のことができます。
スプリントの作成
スプリントのプロパティ (名前、目標、日付など) の編集
スプリントの削除
スプリントの開始 / 完了
スプリントを管理するユーザーの権限をセットアップするには (Jira Align や Portfolio for Jira の場合も含む)、[プロジェクト設定] > [権限] に移動し、 [スプリントの管理] 権限をすべてのユーザーから削除して (スプリントの作成とスケジュールを担当するユーザーを除く)、権限スキームを変更します。
この変更は、スクラム ボードを使用する各プロジェクトでも実行する必要があります。つまり、異なるプロジェクトで複数の権限スキームがある場合は、各権限スキームにこの変更を加える必要があります。
スプリントを制御するべきでない他のロールには制限付きの権限のみを付与するようにします。
2. 特定のスプリント権限が必要なユーザーを選択する
すべてのスプリント権限ではなく一部の権限のみを必要とする可能性があるロールの 1 つにスクラム マスターがあります。このロールは、"スプリントの開始 / 完了" および "スプリントの編集" の 2 つの権限を必要とする可能性があります。
"スプリントの開始 / 完了" 権限を持つユーザーは、スプリントの日付が設定されているときにそれを開始および終了できます。この権限では、スプリントのプロパティ (名前、目標、日付など) の変更は許可されません。スプリントのプロパティを "アクティブ" または "完了済み" に変更することだけが可能です。
[スプリントの編集] 権限を持つユーザーは、スプリントの名前と目標を変更できます。ただし、スプリントの日付を変更することはできません。これは、RTE が作成した元のスプリント計画を保持するのに役立ちます。
開発チームのメンバーにも詳細なスプリント権限が必要な場合があります。たとえば、必要に応じてスクラム マスターの代理になれるよう、一部のメンバーがスプリントを開始 / 完了するための権限を付与されている場合があります。
3. 権限を設定する
これらの権限を設定するには、特定のプロジェクトをクリックし、[プロジェクト設定] > [権限] に移動してから、以下の方法で権限スキームを変更します。
- [プロジェクト設定] > [権限] に進みます。
- [操作] > [権限の編集] の順に選択します。
- スクラム マスターを除く全員から [スプリントの編集] 権限を削除します。
- スクラム マスターやチーム リードを除く全員から [スプリントの開始 / 完了] 権限を削除します。
スクラム マスターとチーム リードの両方が対応できない場合に代理として作業できるるよう、チーム メンバーの 1 人に [スプリントの開始 / 完了] 権限を付与することをご検討ください。
対象のプロジェクトが所属するそれぞれの権限スキームに対してこれらの変更を導入します。この権限スキームに割り当てられたプロジェクトの一覧を表示するには、権限スキーム名の下で [共有 ...プロジェクト] リンクをクリックします。
[スプリントの管理] 権限は、課題の権限 (課題フィールドの編集の許可など) には影響しません。スプリント エンティティの管理にのみ影響します。