Confluence Data Center を Amazon Aurora に接続する
ここでは、Jira を既存の Amazon Aurora PostgreSQL データベースに接続する方法について説明します。
Amazon Aurora は Data Center ライセンスでのみサポートされています
Jira Data Center は、単一ライターの、PostgreSQL 互換の Amazon Aurora のクラスタ化データベースの使用をサポートしています。一般的なプロダクショングレードのクラスタでは、異なるアベイラビリティ ゾーンに少なくとも 1 つのリーダーが含まれます。ライターが失敗した場合、Amazon Aurora はリーダーの 1 つを自動的にプロモートしてライターにします。詳細は「Amazon Aurora の特徴: PostgreSQL 互換エディション」 を参照してください。
はじめる前に
- ご利用の Amazon Aurora のバージョンがサポートされていることを確認します。「サポート対象プラットフォーム」を参照してください。
- セットアップ ウィザードを実行中の場合を除き、開始する前に Jira をシャットダウンします。
1. PostgreSQL データベースを作成・設定する
Jira Data Center では、以下の構成での Amazon Aurora クラスタの使用をサポートしています。
1 つ以上のリーダーにレプリケートするライターが 1 つのみ必要。
PostgreSQL エンジンはバージョン 9.6 以降である。
詳細は「サポート対象プラットフォーム」 を確認してください。
AWS ドキュメント
Modular Architecture for Amazon Aurora PostgreSQL: PostgreSQL 互換 Aurora データベース クラスタのデプロイ方法を示すクイック スタートです。このクラスターには 1 つのライターと 2 つのリーダーがあり、それぞれ異なるアベイラビリティー ゾーンに配置することが推奨されています。
Amazon RDS の PostgreSQL DB エンジンのアップグレード: Amazon Aurora に移行する前にデータベース エンジンをサポート対象バージョンにアップグレードする方法を示します。
PostgreSQL 互換で Amazon Aurora にデータを移行する: Amazon RDS から PostgreSQL 互換の Amazon Aurora クラスタに移行するための手順が含まれています。
Amazon Aurora PostgreSQL を使用する際のベストプラクティス: PostgreSQL 互換 Amazon Aurora クラスタにデータを移行する際のベスト プラクティスとオプションについての追加情報が含まれています。
また、Amazon はマネージド移行を実現するための AWS Database Migration Service も提供しています。このサービスは、最小限のダウンタイムで、さまざまなソース データベースから Aurora への移行をサポートするものです。
2. PostgreSQL データベースに接続するように Jira Server を設定する
Jira サーバーを構成して Amazon Aurora データベースに接続するには、2 つの方法があります。
- Jira セットアップ ウィザード を使用する — Jira をインストールした直後で Jira を初めてセットアップする場合はこの方法を使用します。設定は、Jira ホーム ディレクトリの
dbconfig.xml
ファイルに保存されます。 - Jira 設定ツールを使用する — 既存の Jira インスタンスがある場合はこの方法を使用します。設定は、Jira ホーム ディレクトリの
dbconfig.xml
ファイルに保存されます。
各設定手法の手順説明
Jira セットアップ ウィザード
ブラウザから初めて Jira にアクセスすると、Jira セットアップ ウィザード が表示されます。
最初の画面の [Configure Language and Database] で、[Database Connection] に [ My own database] を設定します。
[Database Type] を [Aurora PostgreSQL 9.6 (DC only)] に設定します。
下記の「データベース コネクション フィールド」セクションを参照して各フィールドを入力します。
- 接続をテストし、保存します。
Jira 設定ツール
- Jira 設定ツールを次のように実行します。
- Windows: コマンド プロンプトを開いて、Jira インストール ディレクトリの
bin
サブディレクトリにあるconfig.bat
を実行します。 Linux/Unix: コンソールを開いて、Jira インストール ディレクトリの
bin
サブディレクトリにあるconfig.sh
を実行します。このコマンドは「No X11 DISPLAY 変数が原因で Jira アプリケーション設定ツールを起動できなかったのは、設定エラーによるもの」に記載のエラーで失敗する場合があります。その場合は、この記事の回避策をご参照ください。
- Windows: コマンド プロンプトを開いて、Jira インストール ディレクトリの
- [Database] タブに移動します。
- [Database Type] を [Aurora PostgreSQL 9.6 (DC only)] に設定します。
- 下記の「データベース コネクション フィールド」セクションを参照して各フィールドを入力します。
- 接続をテストし、保存します。
- Jira を再起動します。
データベース接続フィールド
セットアップウィザード / 設定ツール | dbconfig.xml のタグ | 説明 |
---|---|---|
ホスト名 |
| PostgreSQL サーバーがインストールされている PC 名または IP アドレス。 |
ポート | <url> タグに配置されます (下記の例の太字部分):<url>jdbc:postgresql:// dbserver: 5432/jiradb?targetServerType=master</url> | PostgreSQL サーバがリッスンしている TCP/IP ポート。このフィールドが空の場合、デフォルト ポートが使用されます。 |
データベース | <url> タグに配置されます (下記の例の太字部分):<url>jdbc:postgresql:// dbserver:5432/ jiradb?targetServerType=master</url> | PostgreSQL データベースの名前 (Jira データの保存先)。上記 ステップ 1 で作成します。 |
ユーザ名 |
| PostgreSQL サーバーに接続するために JIRA が使用するユーザー。上記 ステップ 1 で作成済みのはずです。 |
パスワード | <password> タグに配置されます (下記の例の太字部分):<password> jiradbuser</password> | PostgreSQL サーバーとの認証に利用するユーザーのパスワード。 |
スキーマ | <schema-name> タグに配置されます (下記例の太字部分):<schema-name> public </schema-name> | PostgreSQL データベースが使用するスキーマ名。 |
スキーマの要件
PostgreSQL 7.2 以降の場合は、<schema-name/>
要素で指定するスキーマが必要です。お使いの PostgreSQL データベースがデフォルトの public
スキーマを使用している場合、それを以下のように <schema-name/>
要素内で指定する必要があります。お使いのデータベース スキーマ名が小文字であることを確認します。Jira では、スキーマ名に大文字が含まれる Postgfe SQL データベースは使用できません。
dbconfig.xml ファイルのサンプル
以下の <jdbc-datasource/>
ファイルに含まれる、pool
で始まる dbconfig.xml
の子要素の詳細については、「データベース接続のチューニング」を参照してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<jira-database-config>
<name>defaultDS</name>
<delegator-name>default</delegator-name>
<database-type>postgres72</database-type>
<schema-name>public</schema-name>
<jdbc-datasource>
<url>jdbc:postgresql://dbserver:5432/jiradb?targetServerType=master</url>
<driver-class>org.postgresql.Driver</driver-class>
<username>jiradbuser</username>
<password>password</password>
<pool-min-size>20</pool-min-size>
<pool-max-size>20</pool-max-size>
<pool-max-wait>30000</pool-max-wait>
<pool-max-idle>20</pool-max-idle>
<pool-remove-abandoned>true</pool-remove-abandoned>
<pool-remove-abandoned-timeout>300</pool-remove-abandoned-timeout>
<validation-query>select version();</validation-query>
<min-evictable-idle-time-millis>60000</min-evictable-idle-time-millis>
<time-between-eviction-runs-millis>300000</time-between-eviction-runs-millis>
<pool-test-on-borrow>false</pool-test-on-borrow>
<pool-test-while-idle>true</pool-test-while-idle>
</jdbc-datasource>
</jira-database-config>
3. Jira を起動する
これで、Amazon Aurora データベースに接続するための Jira Data Center の構成が完了しました。次のステップでは、これを起動させます。
これで、Jira Data Center を PostgreSQL データベースに接続することができました。