添付ファイルの設定
ファイル添付が有効になっている場合、ユーザーは Jira 課題にファイルやスクリーンショットを添付できます。これには、添付ファイルを保存する空き容量がサーバー上に必要です。
ファイルの添付は初期設定で有効化されています。ご希望に応じて、Jira が添付ファイルを処理する方法を設定したり、この機能をまとめて無効にしたりできます。 添付ファイルは Jira データベースには保存されないため、別途バックアップをとる必要があります。
注意:
- ユーザーが課題にファイルを添付するには、添付ファイルの作成権限が必要です。
- 新しい課題の作成時にファイルの添付を許可するには、特定の課題タイプと関連付られたフィールド構成内で添付ファイルフィールドが非表示になっていないことを確認する必要があります。
- 次のすべての手順を行うには、 Jira 管理者 グローバル権限 を持つユーザーとしてログインする必要があります。
添付の設定を行う
- [管理] () > [システム] を選択します。
- [詳細] > [添付ファイル] の順に選択すると、添付ファイルが有効化されているかどうかを示す「添付ファイル」ページが開きます。
- [設定の編集] ボタンをクリックして [添付の設定] ダイアログ ボックスを開きます:
- [添付ファイルパス] フィールドで、[既定ディレクトリを使用 オプションを選択します。上記のスクリーンショットよりも多くの添付ファイルオプションが表示された場合は、以下の注記を参照してください。
上述のように、Jira システム管理者グローバル権限を持つユーザーとしてログインしていない場合、このオプションは利用できない可能性があります。 - [添付ファイルのサイズ] フィールドで、添付ファイルの最大サイズを指定します。既定 (ファイルあたり) は 10485760 バイト (10 MB) です。最大添付ファイル サイズ (ファイルあたり) は 2147483647 バイト (2 GB) です。
- (任意) 課題を参照した時に添付画像ファイルをサムネイルとして表示したい場合、[サムネイルを有効] フィールドで [ON] が選択されていることを確認します。この設定を有効にすると、Jira は、添付された次の画像ファイルのサムネイルを自動的に作成します。
- GIF
- JPEG
- PNG
サムネイルについての詳細は後述の情報をご覧ください。Linux をご利用の場合、後述の Linux 用の情報をご覧ください。 - (オプション)課題に添付されている zip ファイルのコンテンツを表示し、課題に添付されているすべてのファイルを 1 つの zip ファイルとしてダウンロードすることを許可する場合は、「ZIP サポートの有効化」フィールドで、ON が選択されていること確認します。
- [更新] ボタンをクリックして Jira の添付設定を更新します。
課題にファイルを添付するには、関連するプロジェクトで、適切なユーザ、グループ、プロジェクト ロールに添付ファイル作成権限が割り当てられている必要があります。
ユーザーやグループ / プロジェクト ロールのメンバーが自身の添付ファイルを課題から削除できるようにするには、プロジェクトで添付ファイル削除権限も割り当てられている必要があります。
以下の場合、これ以上の設定は不要です。
- プロジェクトの権限スキームですでに添付ファイル作成 (および添付ファイル削除) 権限が使用されている場合
- プロジェクトがデフォルト権限スキームを使用している場合
これらの権限を設定したい場合、以下のセクションの手順に進みます。
添付ファイル作成/削除権限の設定
- [管理] ( ) > [課題] を選択します。
- 権限スキームを選択して、権限スキームページを開くと、使用中の Jira システム内のすべての権限スキームと各スキームを使用するプロジェクトの一覧が表示されます。
- それぞれの関連のある権限スキームに対して:
- 対象のパーミッション スキームに関連する [パーミッション] リンクをクリックして、そのパーミッションを編集します。
- パーミッションの編集 (Edit Permissions) ページで、Attachment Permissions セクションにある添付を作成 (Create Attachements) の中にある添付ファイルのパーミッションに行き、追加 (Add) リンク をクリックします。
- [新しい権限の追加] ページの右側にあるユーザー選択オプションで、関連する (グループの) ユーザーまたはロールを選択して、[追加] ボタンをクリックします。
ユーザーやグループ/プロジェクト ロールのメンバーが自身の添付ファイルを課題から削除できるようにするには、自分の添付ファイルを削除権限も割り当てる必要があることをご留意ください。
- 対象のパーミッション スキームに関連する [パーミッション] リンクをクリックして、そのパーミッションを編集します。
カスタム添付ファイルのパスを選択します:
- Jira 4.2 より前のバージョンの XML バックアップで Jira のバックアップを行い、添付ファイルのパスにカスタム ディレクトリを使用していた場合、添付ファイルのパスとして、そのディレクトリを使う (編集不可) か、既定のディレクトリを使うか選ぶことができます。ただし、既定のディレクトリに切り替えた場合、以降はカスタム ディレクトリを選択することはできません。
- 既定ディレクトリの場所は、Jira ホーム ディレクトリの
data/attachments
サブディレクトリです。 - 既定のパスを変更するためには、新しいパスのシンボリックリンクを作成します。
サムネイルに関する詳細情報:
- 課題ナビゲーター列のレイアウトを設定し、
Images
列にサムネイルを表示することができます。 - すべてのサムネイル画像は、元の添付ファイルとともに
attachments
ディレクトリに PNG 形式で保存されます。サムネイル画像は、ファイル名に「_thumb_
」を加えた形式で表示されます。
Linux上のサムネイル画像生成:
- ご利用のシステムが X11 をサポートしている必要があります。この web ページでは、RedHat Linux 9.0 で JDK 1.4.2 を使用するために必要なライブラリの最小設定を説明しています。
- 次の Java システム プロパティを設定する必要があります:
-Djava.awt.headless=true
高度な設定
次の詳細設定を実装し、Jira による添付ファイルの処理方法を変更できます。ただし、これらには Jira の添付ファイル設定からアクセスすることはできません。これらの詳細設定の 1 つは Jira の管理領域で "詳細設定" として変更できますが、残りの 2 つは jira-config.properties
ファイルでプロパティを定義することで実装されます。
添付ファイル サイズを設定する
デフォルトでは、サムネイルは200ピクセルの幅と200ピクセルの高さです。サムネイル画像の大きさを変更するには:
- Jira を停止します。
- Jira ホーム ディレクトリで
jira-config.properties
ファイルを編集します。
詳細は、「jira-config.properties
ファイルを変更する」を参照してください。 - 次のプロパティの値を編集します:
jira.thumbnail.maxwidth
— サムネイルの幅 (ピクセル単位)jira.thumbnail.maxheight
— サムネイルの高さ (ピクセル単位)
これらのプロパティがjira-config.properties
ファイルに存在しない場合、それらをファイルに追加します。たとえば、幅が 100 ピクセルのサムネイルについては次のように指定します。jira.thumbnail.maxwidth = 100
attachments
ディレクトリ内の既存のすべてのサムネイル画像 (つまり、ファイル名に "_thumb_
" が含まれるもの) を削除します。- Jira を再起動します。
Jira を再起動すると、すべてのサムネイルが自動的に新しい大きさで再作成されます。
ZIP形式のファイルのアクセシビリティを構成する
既定では、Jira は ".zip
" や ".jar
" (Java アーカイブファイル) などの拡張子の付いた一般的な zip 形式ファイルへのアクセスを許可します。ただし、Jira が既定ではアクセスを許可していない、多数の zip 形式のファイルがあります。次の操作を実行して、これらのファイルへのアクセスを許可できます。
- Jira を停止します。
- Jira ホーム ディレクトリで
jira-config.properties
ファイルを編集します。
詳細は、「jira-config.properties
ファイルを変更する」を参照してください。 - Jira へのアクセスを許可するコンテンツを含むファイル タイプの拡張子を
jira.attachment.do.not.expand.as.zip.extensions.list
プロパティから削除します。
このプロパティがjira-config.properties
ファイルに存在しない場合、このプロパティ名、「=
」、Jira インストールのjpm.xml
ファイルからコピーした<default-value/>
要素のコンテンツの順に追加します。次に、Jira へのアクセスを許可するコンテンツを含むファイル タイプの拡張子の削除を開始します。 - Jira を再起動します。
課題の ZIP 形式ファイルのコンテンツ表示されるファイルの数を設定
既定では、課題に添付された ZIP ファイルの内容は最大で 30 ファイルになっています。最大値を変更するには:
- Jira の詳細設定ページに移動します (詳細については、「高度な Jira アプリケーション設定」を参照して下さい)。
jira.attachment.number.of.zip.entries
プロパティの既存の値をクリックし、課題に表示する添付ファイルの最大数を指定して、値を編集します。- [更新] ボタンをクリックして、新しい値を Jira データベースに保存します。