Jira のアップグレード (インストーラー)
Starting from Jira 10, we only support using the manual upgrade method.
このページでは、インストーラーを使用した Jira Data Center (非クラスタ) のアップグレードについて説明します。
別のアップグレード方法をお探しの場合は、「Jira アプリケーションのアップグレード」を参照してください。
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最初に Jira を .zip
アーカイブから手動でインストールした場合は、このアップグレード方法を使用しないでください。バイナリ インストーラーによる手動インストールのアップグレードはサポート対象外で、起動時に問題が発生することが知られています。
はじめる前に
Jira 10 以降、手動アップグレード方法のみをサポートしています。以前にインストーラーを使用して Jira をアップグレードした場合は、すべてのカスタム構成ファイルをバックアップし、インストーラーでインストールしたバージョンをアンインストールしてから、手動で Jira を再インストールすることをお勧めします。
Jira をインストールした後に、カスタマイズした設定ファイルを復元してサービスを設定できます。
service.bat
ファイルを使用して Jira サービスを削除し、サーバーの再起動時に発生する可能性のある競合を回避できます。Jira を再インストールする際には、service.bat
ファイルを使用して新しいバイナリを指す新しいサービスを作成します。
Jira ホーム ディレクトリを検索して、初期インストール方法を決定する
Jira がどのようにインストールされたか不明な場合は、Jira ホーム ディレクトリの場所をご確認ください。通常は、これによって Jira を手動でインストールしたか、バイナリ インストーラーからインストールしたかがわかります。詳細は、「Jira アプリケーション ホーム ディレクトリ」をご参照ください。
アップグレードの準備
アップグレードの準備の手順が完了したことを確認します。これらは必須の前提条件であり、アップグレードをスムーズに進めるためには不可欠です。
バージョンの選択
最適なバージョンの選択にお悩みの場合、アップグレード マトリクスですべての Jira バージョンの機能、サポート対象のプラットフォーム、およびアップグレードに関する技術的な注意事項を確認できます。
Jira のダウンロード
- アトラシアンの Web サイトからいずれかの Jira アプリケーションをダウンロードします。Windows または Linux 用インストーラーを選択します。
Jira Core / Software と Jira Service Management の両方をアップグレードする場合、Jira Core / Software のみをアップグレードします。Jira Service Management は、個別のインストーラーは使用せず、後ほど Jira で直接アップグレードします。
インストール ウィザードの開始
インストール ウィザードにしたがってアップグレードを実施します。
ダウンロードしたインストーラーを実行します。
- ウィザードの指示に従います。
- プロンプトが表示されたら、[Upgrade an existing Jira installation] を選択します。
- ウィザードが表示した既存の Jira インストール ディレクトリが正しいことを確認します (同一マシンに複数の Jira インストールがある場合は特に重要です)。
- Jira ホーム ディレクトリのバックアップを作成済みの場合は、さらにバックアップが作成されるのを防ぐため、[Jira ホーム ディレクトリのバックアップを作成する] チェックボックスを選択解除します。
このウィザードは Jira インストール ディレクトリのカスタマイズを通知します。これらは後から再適用する必要があるため、記録しておきます。
現在のカスタマイズは上書きされますが、バックアップから後でコピーすることができます。
- プロンプトが表示されたら、[Upgrade an existing Jira installation] を選択します。
アップグレード ウィザードの最後の画面では、Jira インスタンスを起動してアップグレードを完了するよう求められます。このステップで一度止まり、このページの残りのステップを完了してから Jira の初回起動を行うことをおすすめします。
ここで Jira を起動してもアップグレードには影響しませんが、残りのステップを完了させるためには Jira をシャットダウンする必要があります。ステップを完了したら、ウィザードに戻って Jira を起動できます。
(オプション) ユーザー管理に Crowd を使用している場合は、この追加手順を完了します。
データベース ドライバのインストール
Oracle または MySQL データベースを使用している場合、新しい JDBC ドライバをダウンロードします。それ以外のデータベースの場合、この手順を省略できます。
ドライバが最新の場合、以前のバージョンからコピーすることもできます。
- 次のドライバのいずれかをダウンロードします。
- Oracle: JDBC ドライバ 19.3 (ojdbc8)
- MySQL: MySQL Connector/J 5.1 ドライバ
<installation-directory>/lib
に配置します。
ステップ 4: 任意のカスタム変更を再適用して pool-max-size を増やす
Jira を使用する際、Jira ファイルにカスタム変更を行う場合があります。このような変更には、接続の詳細、メモリ割り当てに関する設定や、他の JVM 引数などが含まれます。
移行される変更
アップグレードの実行中に、ウィザードは既存の Jira インストールから下記のファイルを移行しています。
server.xml
ファイルの TCP 値。jira-application.properties
ファイルに記載された Jira ホーム ディレクトリの場所。setenv.sh
/setenv.bat
ファイルの次の値:JVM_SUPPORT_RECOMMENDED_ARGS
JVM_MINIMUM_MEMORY
JVM_MAXIMUM_MEMORY
JIRA_MAX_PERM_SIZE
その他の変更
上記に加えて、他のすべての変更を再適用する必要があります。最も重要なファイルは次のとおりです。
server.xml
dbconfig.xml
jira-config.properties
web.xml
setenv.sh
/setenv.bat
(メモリ割り当ておよびその他の JVM 引数)
詳細については、「Jira の重要なファイル」をご参照ください。
これらのファイルに加えて、Jira が SSL で動作している場合は、証明書をトラスト ストアに再インポートする必要があります。必要に応じて、これをバックアップから tomcat.xml に記載されている適切な場所に必ず移動してください。
詳細は「JVM にパブリック SSL 証明書をインポートする方法」をご参照ください。
バックアップからカスタム変更をそれぞれの新しい Jira ファイルにコピーすることで、それらを再適用します。
古いファイルに含まれる "ネイティブ" 設定が Jira バージョン間で変更されている可能性があるため、単純に古いファイルをコピーしないようにしてください。
Jira の起動時に再度確認が行われ、ユーザーがスキップした可能性があるすべてのファイルのうち、まだコピーされていない変更が含まれるものが表示されます。これをクリックして変更を自動的にコピーできます。
確認は、次の設定ファイルに対してのみ実行される点にご注意ください。
- <jira-home-directory>/atlassian-jira/ directory
- <jira-home-directory>/conf/server.xml
- <jira-home-directory>/bin/setenv.sh
自動転送は ATST プラグイン 1.20.0 以降でのみサポートされます。
変更を自動的に転送するには、変更されたファイルのインストーラーのコピーがアップグレード後のバージョンと同じである必要があります。
「*」が含まれる catalina.sh で JAVA_OPTS を拡張すると Linux の起動が停止するバグにより、バージョン 8.5.48 以降、Tomcat で二重引用符が使用されています。このため、setenv.sh または setenv.bat でパラメーターをアップグレードして設定する際は、以下を確認してください。
- catalina.sh の二重引用符を削除しない
- setenv.sh または setenv.bat に新しい行を使用しないで、すべてのパラメーターを 1 行に設定する
それ以外の場合、Jira の開始時に問題が発生する可能性があります。
pool-max-size
Jira 7.x を Jira 8.x にアップグレードする場合は、アップグレードの前に dbconfig.xml で pool-max-size パラメーターを 40 に変更することをおすすめします。デフォルトの 20 のままにしておくと、8.x でインデックスの再作成を実行する際に “ResultSet Closed” エラーが発生することがあります。変更の実装の詳細については「データベース接続のチューニング」を参照してください。
自動再インデックスの無効化
この手順は、7.x から 8.x へのアップグレードであるプラットフォーム アップグレードにおすすめです。
Jira 8.0 でのインデックスの変更により、古いインデックスには新しいバージョンとの互換性がありません。新しいインデックスを作成するため、Jira は起動後に自動再インデックスをトリガーします。再インデックスが 2 回行われる (起動後とアプリのアップグレード後) のを避けるため、自動再インデックスを無効化し、準備が整ったら後で 2 つ目の再インデックスを実行することができます。
次のファイルを編集または作成します。
<jira-home-directory>/jira-config.properties
次の行を追加してファイルを保存します。
upgrade.reindex.allowed=false
Jira の初回起動
新しい Jira バージョンを開始します。
- アップグレード ウィザードに戻ってアップグレードを完了し、Jira を起動します。
<installation-directory>/bin
に移動して次のいずれかのファイルを実行することで Jira を起動することもできます。- Windows:
start-jira.bat
- Linux:
start-jira.sh
- Windows:
- ブラウザで Jira を開きます。
カスタム変更を加えたファイルで、まだコピーされていないものがある場合、ここで変更を自動的にコピーできます。
ファイルの変更の確認は次の設定ファイルに対してのみ実行される点にご注意ください。
- atlassian-jira/ directory
- conf/server.xml
- bin/setenv.sh自動転送は ATST プラグイン 1.20.0 以降でのみサポートされます。
変更を自動的に転送するには、変更されたファイルのインストーラーのコピーがアップグレード後のバージョンと同じである必要があります。変更のコピー後、Jira を再起動するように求められます。
アップグレード後のランディング ページ
アップグレードが完了したら、アップグレード後のランディング ページが表示されます。以下のように、新しいバージョンについての便利な情報も記載されています。
- Need to know: 管理者としての作業に影響を与える可能性がある、新機能の一覧。
- User apps: アップグレード後のアプリのステータス。
- Application links: アプリケーション リンクのステータス。
- Release notes: アップグレード先のバージョンに関する詳細な情報を確認できるリリース ノートへのリンク。
あともう一歩です!
お客様の Jira インスタンスはアップグレードされました。Jira Service Management をお持ちの場合のアップグレード方法と、アプリのアップグレード方法について、以降で説明します。
(オプション) Jira Service Management の更新
Jira Service Management を使用している場合、個別のインストーラをダウンロードせずに UI で直接更新できます。
- [管理] ( ) > [アプリケーション] > [バージョンとライセンス] に移動します。
- Jira Service Management を更新します。これによって、Jira Service Management は自動的に互換性のあるバージョンに更新されます。
アプリ (アドオン) のアップグレード
これで、"Compatible if both upgraded" ステータスのアプリをアップグレードできます。これらのステータスおよびアプリ全般に関する詳細情報が必要な場合、「アップグレードの準備」を参照してください。
- [管理] () > [アプリの管理] > [アプリの管理] に進みます。
- アプリをサポート対象バージョンにアップグレードします。
- アプリがアップグレードされたら、それを有効化できます。
インデックスの再構築
古いインデックスには互換性がないため、Jira で再インデックスを実行して再構築します。課題とアプリの数に応じて、このステップには時間がかかる可能性があります。
- [管理] () > [インデックス] に移動し、[完全再インデックス] を実行します。
おつかれさまでした
Jira が新しいバージョンにアップグレードされました。