依存関係のスケジュールの設定
Portfolio はスケジュールの計算時に、課題間の依存関係を考慮します。依存関係とは、1 つの課題がほかの課題をブロックしていたり、ほかの課題にブロックされていたりする場合に、Jira 課題間に存在する関係性です。定義された一連の依存関係による課題の優先付けが、Jira でのランクでの優先付との競合を発生させる場合があります。このような競合は、高い優先度の課題が、より低い優先度の課題の完了に依存しているときに発生します。
Portfolio ではこのような競合の解決方法を制御できます。必須課題の優先度を、ブロックされた高優先度の課題と同じとみなすか、ブロックされた課題の実際の優先度を必須課題のいずれかに合わせて下げます。3 つめのオプションとして、依存関係をまとめて無視することができます。
スケジュールの挙動を設定するには、次の手順を実行します。
- プランで > [Scheduling] > [Scheduling options] > [Dependency scheduling] に移動します。
- 適用するオプションを選択します。
依存する作業項目を必須項目よりも下にランクする (既定で設定)
このオプションを選択すると、依存する課題を必須の課題よりも下に移動します。必須の課題は依存する課題よりも前にスケジュールされます。Portfolio では、ランクは # の下の数字で表されます。
例:
1 つのプランが次のようになっていたとします。
- ストーリー 1 - このストーリーはプランで最高ランクの課題であり、ストーリー 4 によってブロックされています。
- ストーリー 4 - ストーリー 1 よりも低くランクされています。
この依存関係のスケジュール オプションを使用すると、スケジュール時にストーリー 1 はストーリー 4 の下に移動されます。
ストーリー 1 とストーリー 4 との間にあるストーリーは、ストーリー 4 とストーリー 1 の前に移動されます。
結果として、スケジュールは次のようになります。
# | 範囲ビューでのランキング | スケジュールでの並び順 |
---|---|---|
1 | ストーリー 1 - このストーリーはプランで最高ランクの課題であり、ストーリー 4 によってブロックされています。 | ストーリー 2 |
2 | ストーリー 2 | ストーリー 3 |
3 | ストーリー 3 | ストーリー 4 (必須) |
4 | ストーリー 4 - これはストーリー 1 よりも下にランクされます。 | ストーリー 1 (依存) |
必須の作業項目を依存する項目よりも上にランクする
このオプションを選択すると、必須の課題を依存する課題よりも上に移動します。必須課題は依存する課題よりも前にスケジュールされます。Portfolio では、ランクは # の下の数字で表されます。
例:
1 つのプランが次のようになっていたとします。
- ストーリー 1 - このストーリーはプランで最高ランクの課題であり、ストーリー 4 によってブロックされています。
- ストーリー 4 - ストーリー 1 よりも低くランクされています。
このオプションを選択すると、Portfolio はスケジュール時にストーリー 4 をストーリー 1 よりも上に移動させます。
範囲ビューでのランキング | スケジュールでの並び順 | |
---|---|---|
1 | ストーリー 1 - このストーリーはプランで最高ランクの課題であり、ストーリー 4 によってブロックされています。 | ストーリー 4 (必須) |
2 | ストーリー 2 | ストーリー 1 (依存) |
3 | ストーリー 3 | ストーリー 2 |
4 | ストーリー 4 - これはストーリー 1 よりも下にランクされます。 | ストーリー 3 |
オフ
スケジュールは依存関係を無視し、課題の標準のランキングを使用します。