Jira Data Center のキャッシュ レプリケーションのトラブルシューティング

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プラットフォームについて: Data Center のみ - この記事は、Data Center プラットフォームのアトラシアン製品にのみ適用されます。

この KB は Data Center バージョンの製品用に作成されています。Data Center 固有ではない機能の Data Center KB は、製品のサーバー バージョンでも動作する可能性はありますが、テストは行われていません。サーバー*製品のサポートは 2024 年 2 月 15 日に終了しました。サーバー製品を利用している場合は、アトラシアンのサーバー製品のサポート終了のお知らせページにて移行オプションをご確認ください。

*Fisheye および Crucible は除く


キャッシュ レプリケーションとは一般に、ノード間でのインメモリ キャッシュの複製を意味します。これは、ローカルのファイル システムに保存されている情報であるインデックスのレプリケーションとは異なります。

インデックスのレプリケーションで問題が発生している場合は「Jira Data Center のインデックス レプリケーションのトラブルシューティング」をご確認ください。


Jira は一部のデータをノードにローカルなメモリに保存します。特に権限などの、よく使われる全般的な構成データがこれに該当します。キャッシュ同期は非同期ですが (7.9 以降)、ノードを横断して素早く一貫して実行されるのが期待されます。これはネットワークを横断して通信および複製されます。

キャッシュの関連情報の保存場所

メモリ内

Jira のキャッシュはデフォルトでは各ノードにローカルのメモリ内に保存されます。これにより、Jira によって利用されるもっともリクエストの多いデータを素早く取得することができます。

ローカル ファイル (7.9 以降)

<ローカルのホーム ディレクトリ>/localq でローカル ファイルに保存されるデータはキャッシュ レプリケーション キューであり、実際のキャッシュ データではありません。Jira Data Center での localQ の利用方法の詳細については「Jira Data Center のキャッシュ レプリケーション」ドキュメントをご確認ください。

このキャッシュに保存される情報

このキャッシュには、権限、ユーザー、グループ、メンバーシップ、管理設定 (画面構成、フィールド構成など) の全般的な Jira 情報が保存されます。

一般的な問題

ほとんどの管理機能がキャッシュされるため、ほとんどの問題は、1 つのノードで行われた管理面の変更が他のノードで確認できないときに検知されます。Jira Data Center のキャッシュ レプリケーションの問題には次のようなものがあります。

  • Health Check Cluster Cache Replication で警告またはエラーが表示される

  • クラスタ内のノード間でフィルター権限が一貫していない

    • 例: フィルター A はノード 1 ではプライベートだがノード 2 では jira-users グループに共有されている

  • 同じクラスタ内のノード間でプロジェクト権限が一貫していない

  • クラスタ内のノード間でフィールド設定が一貫していない
    • 例: 新しく作成したカスタム フィールドが 1 つのノードの編集画面には存在するが、もう 1 つのノードでは表示されない。

(warning) 課題チケットのフィールド値に一貫性がない場合、その原因はキャッシュ レプリケーションの問題ではありません。これはインデックスの問題の可能性があります。

ソリューション

基本的に、キャッシュ レプリケーションで問題が発生している場合、それは Jira 内で検知および解決します。しかしながら、これに失敗し、エラーが表示されないときがあります。この場合、「一般的な問題」にあるような症状から、キャッシュの再構築が必要であることを判断できます。Jira のキャッシュを再構築または整理するための直接的な方法はありませんが、次のような回避策で多くのキャッシュ関連の問題を解決できます。 

  • 問題が発生しているノードの再起動
    • 1 つのノードでのみ不一致が発生したり、1 つのノードでのみ設定情報が古くなっていたりするような場合、ノードを再起動すると問題を解決できることがあります。レプリケーションの問題が繰り返し発生している場合にこの手順で問題を解決することはできません。
  • クラスタ全体を完全にシャットダウンして再起動
    • 1 つのノードのキャッシュの再構築では不十分なことがあります。他のノードに問題を引き起こすデータが含まれ、それが問題のノードに繰り返し提供されるような場合です。このようなときは完全なシャットダウンが必要になります。これにより、ノードがオンラインになったときに問題を含むキャッシュが存在せず、キャッシュをゼロから再構築することになります。

(warning) これらのソリューションで問題を一時的に解決できるが問題が再発する場合、次の情報とともにサポート チケットを起票して詳細な分析を依頼してください。

サポートに情報を提供する

  1. クラスタ内のすべてのノードの Jira サポート zip を生成します。

    1. Jira 7.8.x 以前では追加のロギングが必要です。以降をご確認ください。

  2. Jira Data Center Health Check の結果のスクリーンショットを共有します。

  3. CLUSTERNODE テーブルの出力を共有します。

  4. The output of nc -vnz -w 1 <IP> <port> between nodes.


キャッシュ レプリケーションのログ作成

Jira 7.9.x 以降: デフォルトのログが追加されています。詳細については次のページをご確認ください。https://confluence.atlassian.com/enterprise/monitoring-the-cache-replication-954262834.html


Jira 7.8.x 以前: 追加のログ作成を有効化する必要があります。Jira の処理内容の詳細なログを取得するには、Jira のログとプロファイル ページに新しいロガーを追加します。

レプリケーションでの情報送信用のログ

level: TRACE
package: net.sf.ehcache.distribution

レプリケーションでの情報受信用のログ

level: TRACE
package: com.atlassian.jira.cluster.distribution.JiraCacheManagerPeerProvider




Last modified on Mar 10, 2024

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