詳細検索

詳細検索では、Jira クエリ言語 (JQL: JIRA Query Language) を使用して構造的なクエリを作成して課題を検索できます。クイック検索やベーシック検索では定義できない検索条件を指定することができます (例: ORDER BY 句)。 

  • 複雑な検索条件ではない場合、クイック検索を利用することをおすすめします。
  • JIRA クエリ言語 (JQL: JIRA Query Language) を使いたくない場合は、代わりにベーシック検索を利用することが出来ます。

JQL の構文は SQL に似ていますが、データベース クエリ言語ではありません。 

スクリーンショット: 詳細検索

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詳細検索

  1. [課題] > [課題を検索] を選択します。
    • 既存の検索条件が表示されている場合、[新しいフィルター] ボタンをクリックして検索条件をリセットします。
    • ヒント: 詳細検索ではなくベーシック検索が表示されている場合、[詳細] (アイコンの横) をクリックします。

      ベーシック検索と詳細検索を切り替えられないのはなぜですか?

      一般に、 ベーシック検索を使用して作成したクエリを詳細検索に変換し、再度ベーシック検索に戻すことが可能です。ただし、詳細検索を使用して作成したクエリの中には、ベーシック検索に変換できないものがあります。これには次のような例があります。

      • クエリに OR 演算子が含まれる場合 (IN 演算子は含めることができ、それは変換される点にご注意ください。例: project in (A, B))。
        • クエリ(project = JRA OR project = CONF) はクエリ (project in (JRA, CONF)) と等しいですが、2 つめのクエリのみが変換されます。
      • NOT 演算子を含むクエリ
      • EMPTY 演算子を含むクエリ
      • 比較演算子 (!=、IS、IS NOT、>、>=、<、<=) を含むクエリ
      • 特定のプロジェクト固有のフィールドおよび値を指定している (バージョン、コンポーネント、カスタム フィールドなど) が、そのプロジェクト名が明確に指定されていないクエリ (例: fixVersion = "4.0"AND project=JRA の指定がない場合)。カスタム フィールドはプロジェクト / 課題タイプ レベルで構成されるため、この制限の影響を受けやすくなることににご注意ください。一般に、ベーシック検索で作成できないクエリを、詳細検索からベーシック検索に変換することで作成することはできません。
  2. JQL クエリを入力します。入力中の JQL の文脈から JIRA はオートコンプリートの候補を表示します。オートコンプリートはアルファベット順に最初の 15 個の候補のみを表示するため、探しているものが候補に見つからないときはもっと多くの文字列を入力する必要があります。

    オートコンプリートの候補が表示されないのはなぜですか?
    • 管理者が JQL のオートコンプリートの候補を表示させる機能を無効にしているかも知れません。
    • オートコンプリートは、関数パラメーターでは利用できません。
    • オートコンプリートはすべてのフィールドで利用できるわけではありません。オートコンプリートに対応しているフィールドについては「フィールド リファレンス」をご参照ください。
  3. Enter キーを押すか、 をクリックしてクエリを実行します。課題ナビゲーターに検索結果が表示されます。

詳細検索について理解する

詳細検索を最大限に活用するために、次のトピックをご参照ください。

JQL クエリの構築

シンプルな JQL クエリ ('句') は、フィールドと、それに続く演算子、1 つ以上のまたは関数で構成されます。例えば以下のようなものがあります。

project = "TEST"

このクエリは "TEST" プロジェクトのすべての課題を検索します。この JQL は "project" フィールドと、EQUALS 演算子と、"TEST" というを利用しています。

より複雑なクエリには以下のようなものがあります。

project = "TEST" AND assignee = currentuser()

このクエリは "TEST" プロジェクトの中で、現在ログインしているユーザーが担当者である課題を検索します。この JQL は "project" フィールド、EQUALS 演算子、"TEST", というに加えて、"AND" キーワードと "currentuser()" 関数で構成されます。

フィールド、演算子、キーワード、関数に関する詳細は以下のリファレンス セクションをご覧ください。

演算子の優先順位の設定

複雑な JQL で優先順位を設定したいときには丸括弧を使用できます。

例えば、'Sysadmin' プロジェクトのすべての解決済み課題と、システム管理者 (ユーザー名は bobsmith) に割り当てられたすべての課題 (ステータスとプロジェクトは問わない) を検索する場合、以下のように括弧を使用して boolean 演算子の優先順位を設定します。

(status=resolved AND project=SysAdmin) OR assignee=bobsmith

括弧を使用しない場合、ステートメントは左から右に評価されます。

句をグループ化するために丸括弧を使うこともできます。これは NOT 演算子を使うときなどに利用します。

制限されている言葉および文字

予約文字

JQLには次の一連の予約文字があります。

space (" ")+.,;?|*/%^$#@[]

これらの文字をクエリで利用したい場合、次のようにする必要があります。

例:

  • version = "[example]"
  • summary ~ "\\[example\\]"

予約語

JQL には予約語もあります。これらの言葉をクエリで利用する場合は、引用符 (シングルクォテーションもしくはダブルクォテーション) で囲む必要があります。

表示する...

"abort", "access", "add", "after", "alias", "all", "alter", "and", "any", "as", "asc", "audit", "avg", "before", "begin", "between", "boolean", "break", "by", "byte", "catch", "cf", "char", "character", "check", "checkpoint", "collate", "collation", "column", "commit", "connect", "continue", "count", "create", "current", "date", "decimal", "declare", "decrement", "default", "defaults", "define", "delete", "delimiter", "desc", "difference", "distinct", "divide", "do", "double", "drop", "else", "empty", "encoding", "end", "equals", "escape", "exclusive", "exec", "execute", "exists", "explain", "false", "fetch", "file", "field", "first", "float", "for", "from", "function", "go", "goto", "grant", "greater", "group", "having", "identified", "if", "immediate", "in", "increment", "index", "initial", "inner", "inout", "input", "insert", "int", "integer", "intersect", "intersection", "into", "is", "isempty", "isnull", "join", "last", "left", "less", "like", "limit", "lock", "long", "max", "min", "minus", "mode", "modify", "modulo", "more", "multiply", "next", "noaudit", "not", "notin", "nowait", "null", "number", "object", "of", "on", "option", "or", "order", "outer", "output", "power", "previous", "prior", "privileges", "public", "raise", "raw", "remainder", "rename", "resource", "return", "returns", "revoke", "right", "row", "rowid", "rownum", "rows", "select", "session", "set", "share", "size", "sqrt", "start", "strict", "string", "subtract", "sum", "synonym", "table", "then", "to", "trans", "transaction", "trigger", "true", "uid", "union", "unique", "update", "user", "validate", "values", "view", "when", "whenever", "where", "while", "with"

Jira 管理者向けの注意: この一覧は JqlStringSupportImpl.java ファイル内でハードコードされています。

テキスト検索の実施

次のフィールドの検索時には、CONTAINS 演算子を使って Lucene のテキスト検索機能を利用できます。

概要、説明、環境、コメント、"Free Text Searcher" を使用するカスタム フィールド (組み込みのカスタム フィールド タイプのうち、フリー テキスト フィールド、テキスト フィールド、読み取り専用のテキスト フィールドを使用しているカスタム フィールド)

詳しくはテキスト フィールドの検索構文を参照してください。

リファレンス

 説明 リファレンス
フィールドJQL におけるフィールドとは、JIRA フィールド(もしくは JIRA が定義したカスタムフィールド)のことです。

フィールド リファレンス ページ 

演算子JQL における演算子とは、その左側に記載されるフィールドと右側に記載される値とを比較する 1 文字以上の記号または文字です。句は、真となる結果のみを取得します。一部の演算子では NOT キーワードを利用できます。

演算子リファレンス ページ

演算子の一覧を表示する

キーワード

JQL のキーワードは、次のいずれかを行う単語または語句です。

  • 2 つ以上の句を結合して複雑な JQL クエリを形成する
  • 1 つ以上の句のロジックを変更する
  • 演算子のロジックを変更する
  • JQL クエリ内に明確な定義がある
  • JQL クエリの結果を変更する特定の関数を実行する

キーワード リファレンス ページ

キーワード一覧を表示する

関数

JQL における関数は、言葉のあとに丸括弧が続くもので、1つ以上の値や JIRA フィールドを含むことがあります。

関数は特定の JIRA データまたは関数内のコンテンツの計算を実行するもので、関数または関数が利用される節が真となる結果だけが取得されます。

関数 リファレンス ページ

保存された検索条件の実行

保存した検索 (検索をフィルターとして保存) は、詳細検索の利用時に、左側のパネルに表示されます。左側にパネルが表示されていない場合は、カーソルを画面の左側に重ねて表示することができます。

フィルターを実行するには (例: 私のオープンな課題)、対象のフィルターをクリックします。詳細検索用の JQL が設定され、検索結果が表示されます。

次のステップ

関連トピックをご確認ください。

Last modified on Mar 7, 2017

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