権限の迅速化サービス

Confluence の初期設定の権限チェック方法は単一ページの権限を確認する際に非常に効率的で、高い権限の一貫性を保証します。ただし、Confluence で数千ページもチェックする必要がある際にこの方法は非常に時間がかかり、メモリを大量に消費する可能性があります。たとえば、タスク レポート マクロをレンダリングするには、ユーザーに割り当てられたタスクを含むすべてのページを検索してから、それらのタスクが表示されるスペースやページを表示する権限が当該ユーザーにあるかどうかをチェックする必要があります。権限の迅速化サービスでは、Confluence で多数のページに対する権限をより迅速にチェックできます。

On this page:

動作の仕組み

権限の迅速化サービスでは権限情報がデータベース構造に複製されて、より効率的に照会できるようになります。データベース トリガーによってページやスペースとそれらの権限に対する変更を登録して、変更ログに記録します。これらの変更ログは定期的に処理されて、権限の迅速化データベース テーブルを最新の状態に保ちます。 

次の際は権限の迅速化が有効です。

  • 権限の迅速化の方法は、タスク レポート、子表示、ページ インデックス マクロ、キャッシュがコールド状態時の検索リクエスト、誰かが初めてログインしたときにダッシュボードにページをリストする際に使用されます。
  • 初期設定の権限チェック方法は、ページを表示する際とその他のすべての状況で常に使用されます。 

スペース権限またはページ制限が変更された際は、権限の迅速化サービスでその変更が認識されるまでに数秒かかることがあります。この遅延は次のように処理されます。 

  • ページが作成されて初めて公開される前にページ制限が適用されると、このページは権限の迅速化サービスが変更ログを処理するまで、マクロまたはダッシュボードには表示されません。 
  • これまで制限されていなかったページが制限されると、そのページは権限の迅速化サービスが変更ログを処理するまでマクロとダッシュボードに数秒間表示されますが、その後該当する権限を持つユーザーにのみ表示されます。   
  • 以前は制限されていなかったページが制限されてページ タイトルが変更されると、そのページは権限の迅速化サービスが変更ログを処理するまでマクロとダッシュボードに元のタイトルで数秒間表示されて、その後ページは (新しいタイトルで) 該当する権限を持つユーザーにのみ表示されます。

変更が権限の迅速化サービス テーブルに反映されるまでにかかる時間は、[スペース サービスの遅延] と [コンテンツ サービスの遅延] として権限の迅速化画面に表示されます。遅延が 60 秒を超えると、Confluence は遅延が再び減少するまで、より遅い初期設定の権限チェック方法に自動でフォール バックします。これは、Confluence が古い権限情報を基にしないようにするためです。 

スクリーンショット: 権限の迅速化管理画面

権限の迅速化サービスを有効にする

既定では、権限の迅速化サービスは有効になっています。サイトの規模が小さい場合、権限の迅速化サービスのメリットはそれほど顕著ではありません。

権限の迅速化サービスを有効にするには、次の手順に従います。

  1. [管理] > [一般設定] > [権限の迅速化] に移動します。
  2. [有効化] を選択します。

各サービスが起動して新しいデータベース テーブルへの入力が開始されると、各サービスのステータスが初期化中に変わります。サイトのサイズによっては時間がかかる場合があります。また、パフォーマンスへの影響を避けるために少量ずつ処理されます。この間も Confluence は完全に稼動しており、ステータスが有効に変わるとすぐに各サービスの使用が開始されます。 

権限の迅速化サービスを無効にする

権限の迅速化サービスを無効にするには、次の手順に従います。

  1. [管理] > [一般設定] > [権限の迅速化] に移動します。
  2. [無効化] を選択します。
  3. サービスがシャット ダウンするまで待ちます。 

これ以降、Confluence は初期設定の権限チェック方法を使用します。サービスが最初に初期化された際に追加されたデータベース テーブルは削除されません。後でサービスを再度有効にすると、サービスはテーブルに再入力されます。 

トラブルシューティング

高速化された権限サービスを利用するためのデータベース要件 

  • SQL Server を使用する場合、データベース ユーザーにはデータベース テーブルに対する作成、読み取り、書き込みの完全な権限が必要です。Confluence で、独自のスキーマを作成したり、トリガーと関数を作成/ドロップしたりできる必要があります。この方法については、SQL Server ドキュメントをご参照ください。 
  • リリース 1(Confluence によるサポートはすでに終了)には既知の問題があるため、Oracle を使用する場合は Oracle 12c リリース 2 以降を使用する必要があります。 
最終更新日 2024 年 4 月 2 日

この内容はお役に立ちましたか?

はい
いいえ
この記事についてのフィードバックを送信する
Powered by Confluence and Scroll Viewport.