レンダラーの設定

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レンダラーはフィールドごとに指定されます。特定のフィールドのレンダラーを設定するには、「フィールド動作の指定」を参照してください。プロジェクトと課題が異なる場合は、同じフィールドの設定に異なる設定を行うことができます。— 「フィールド動作を課題タイプと関連付ける」を参照してください。

レンダラーは JIRA プラグインとして実装されます。つまり、JIRA 内で簡単に追加または削除できます。これには、開発可能な任意のカスタムレンダラーも含まれます。

レンダラーを設定する前に、「JIRA アプリケーションに関する情報」をお読みください。

レンダラーはフィールドの値のレンダリング (ビュー) に影響を与えます。つまり、課題データに影響を与えずに異なるレンダラーに移行できます。ビューのみが変更されます。つまり、新しいレンダラーを使用した課題の表示方法が気に入らない場合は、課題データに影響を与えずに元に戻すことができます。

次のすべての手順ではJIRA 管理者グローバル権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。

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レンダリング可能なフィールド

JIRA アプリケーション内のフィールドはレンダリング可能なフィールドとなる可能性があります。ただし、これはテキストベースのフィールド (既定のテキストレンダラーおよび Wiki スタイルレンダラーの場合) や複数選択フィールド (オートコンプリートレンダラーや選択リストレンダラーの場合) の場合にのみ意味を成します。次の図は、標準でレンダリング可能な JIRA フィールドを示しています。

フィールド

利用可能なレンダラー

説明

Wiki スタイルレンダラー (既定)、 既定のテキストレンダラー

コメント

Wiki スタイルレンダラー (既定)、 既定のテキストレンダラー

環境

Wiki スタイルレンダラー (既定)、 既定のテキストレンダラー

コンポーネント

オートコンプリートレンダラー (既定)、 選択リストレンダラー

影響バージョン

オートコンプリートレンダラー (既定)、選択リストレンダラー 

修正バージョン

オートコンプリートレンダラー (既定)、選択リストレンダラー 

カスタムのフィールドタイプ「フリーテキストフィールド (無制限のテキスト)」

Wiki スタイルレンダラー  (既定)、 既定のテキストレンダラー

カスタムのフィールドタイプ「テキストフ​​ィールド」

Wiki スタイルレンダラー  (既定)、 既定のテキストレンダラー

カスタムのフィールドタイプ「マルチ選択」

選択リストレンダラー

カスタムのフィールドタイプ「バージョンピッカー」

オートコンプリートレンダラー (既定)、選択リストレンダラー 

レンダラーのタイプ

JIRA には次のレンダラーが付属しています。

既定のテキストレンダラー

既定のテキストレンダラーは、次の追加自動リンク機能を使用し、フィールドの内容をプレーンテキストとしてレンダリングします。

コンテンツ説明 サンプル
JIRA 課題テキストに、JIRA 課題キーを解決するテキストが含まれている場合、その課題を示す HTML リンクが生成されます。
Web リンクテキストに Web サイト上の Web ページを解決するテキストが含まれている場合、その Web リンクを示す HTML リンクが生成されます。

既定のテキストレンダラープラグインは、システムが正しく機能するために必要なため、無効化できません。後から無効化するレンダラーを使用するようテキストフィールドを設定した場合、既定のテキストレンダラーを使用するようフィールドが元に戻されます。

Wiki スタイルレンダラー

Wiki スタイルレンダラーを使用すると、ユーザーは Wiki マークアップを入力し、HTML コンテンツを生成できます

このレンダラーは Confluence Wiki レンダラーエンジンを使用しているため、Confluence Wiki 記法を使用します。Confluence 記法は学びやすく、以下が可能です。

  • 斜体、太字、下線付きテキスト
  • 複数レベルの見出しでドキュメントを整理する
  • 箇条書き、番号付け、テーブル、引用
  • 画像、スクリーンショット、絵文字
  • マクロを使用した強力なアプリケーション
    完全な表記ガイドについては、ここをご覧ください。

Wiki スタイルレンダラーは JDK 1.4 以上で使用できます。レンダラーは JDK 1.3 では動作しません。

一部のフィールドでは、さらにフィールド動作設定の有効化が必要な場合があります。—「フィールド動作の指定」を参照してください。

Wiki スタイルレンダラーのマクロサポート

Wiki スタイルレンダラーは、Confluence と同じ方法でプラグ可能なマクロをサポートしています。マクロは Wiki マークアップ言語を示す、簡単で強力な拡張子を提供します。JIRA には多数のマクロが付属しています

JIRA と Confluence でマクロを共有することができますが、Confluence マクロの多くは Confluence アプリケーションに固有なため、JIRA 内では動作しません。たとえば、Confluence の「children」マクロは、ページの子どページすべてへのリンクを表示します。JIRA には「ページ」の概念がないため、このマクロは JIRA では動作しません。

オートコンプリートと選択リストの各レンダラー

オートコンプリートレンダラーと選択リストレンダラーを使用すると、テキストの入力を開始後、オートコンプリートが行われるか、オプションのドロップダウンリストから選択できます。

JIRA オペレーションに関する情報

JIRA で、同じフィールドに対して異なるプロジェクト/課題課題タイプで異なるレンダラーを設定できるという事実には、一括操作を示しています。また、Wiki スタイルレンダラーは本質的に、最終製品として HTML を作成するため、JIRA の Web フロントエンド以外で課題データが表示される際に、これがどのように動作するかを示しています。

一括移動

一括移動操作を実行する際には、課題をフィールドのレンダラーのタイプが同じ環境 (プロジェクト/課題タイプ) またタイプが異なる環境のいずれかに移動できます。

レンダラーのタイプが同じ場合

移動先のレンダラーのタイプが同じ場合、移動後の課題タイプの表示方法に変化はなく、警告メッセージは表示されません。

レンダラーのタイプが異なる場合

移動によって影響を受けるフィールドのイオずれかの定義とレンダラーのタイプが異なる環境 (プロジェクト/課題タイプ) へ課題を一括し、いずれかのフィールドにフィールドと関連付られた空白でない値があった場合、移動操作を行うと警告が表示され、変更を認識できます。警告は移動操作には影響しませんが、移動された課題の影響を受けたフィールドの外観が、新しいプロジェクト/課題タイプで異なる可能性があります。

一括編集

一括編集操作を実行する際、一括編集可能なレンダリング可能フィールドは、テキストフィールドのインスタンスと、フリーテキストフィールド (無制限のテキスト) カスタムフィールドです。一括編集操作では、説明、環境、またはコメントフィールドの一括編集を行うことはできません。

編集対象として選択したすべての課題が同じレンダラータイプを使用している場合にのみ、レンダリング可能なフィールドの一括編集を実行できます。選択した課題のいずれかでレンダリングタイプが異なる場合、エラーメッセージが表示されます。

これは例を使用することでうまく説明されます。「カスタムテキストエリア」と「カスタムテキストフィールド」という 2 つのグローバルカスタムフィールドがあると想定します。それぞれのタイプは名前が示すとおりです。両方のフィールドに Wiki スタイルレンダラーを使用するよう設定されたプロジェクト「A」があるとします。また、「カスタムテキストエリア」フィールドには既定のテキストレンダラー、「カスタムテキストフィールド」には Wiki スタイルレンダラーを使用するプロジェクト「B」があるとします。さらに、各プロジェクトに課題が 1 つあるとします。これらのプロジェクトで 2 つの課題の一括編集操作を実行すると、次のように表示されます。

メール通知

JIRA では、電子メール通知に関係した拡張設定を使用でき、HTML とテキストの 2 種類の電子メールを送信できます。詳細については、「通知スキームの作成」および「電子メール通知の設定」を参照してください。

HTML メール

アトラシアン Wiki レンダラーを使用する場合、レンダリングされたコンテンツ (例: 「課題の表示」ページで表示される内容) が電子メールに送信されます。これにより、コンテンツによって電子メールをできるだけ豪華にすることができます。Wiki スタイルレンダラーを使用している場合、Wiki マークアップの実際の表現のため、これは電子メールの優先タイプです。

テキストメール

アトラシアン Wiki レンダラーを使用すると、Wiki スタイル レンダラーを使用するテキスト メールのフィールドに実際の Wiki マークアップ (レンダリングされていない) が表示されます。これは明らかに、マークアップのレンダリングされていないバージョンよりも読みやすくなりますが、マークアップの構文は非常にシンプルなため、テキストは読みやすいままとなります。

Excel ビュー

JIRA では、課題ナビゲータービューを Excel スプレッドシートにエクスポートできます。Excel にエクスポートされるフィールドのいずれかが Wiki スタイルレンダラーを使用している場合、Excel のセルにエクスポートされる値は元の Wiki マークアップとなります。Excel のセル内で複雑な HTML を表示しようとすると、列と行が追加され、式にデータを使用するのが非常に難しくなります。

レンダリングされたいない Wiki マークアップは、Wiki スタイル レンダラーを使用する Excel セルのフィールドに表示されます。

RSS/XML ビュー

JIRA では、課題ナビゲータービューを RSS/XML にエクスポートできます。フィールドが既定のテキストレンダラーを使用している場合、そのフィールドの値は生成された XML 内の CDATA セクションにエクスポートされます。フィールドが Wiki スタイルレンダラーを使用している場合、レンダリングされた値は XML 用にエスケープされ、生成された XML に含まれます。XML ビューが RSS フィードとして使用されている場合、ほとんどの RSS リーダーは生成された HTML をレンダリングします。そのため、RSS リーダー内にリッチコンテンツが表示されます。

このビューで生の値 (レンダリングされていない) のフィードを使用したい場合、追加のパラメーター 'rssMode=raw' を送信できます。元のリンクが次のようになった場合:

http://localhost:8080/browse/AAA-1?decorator=none&view=rss

次に、CDATA 内に配置された生データを持たせる URL は次のようになります。

http://localhost:8080/browse/AAA-1?decorator=none&view=rss&rssMode=raw

レンダリング可能なカスタムフィールドの既定の値を編集する

レンダリング可能なカスタムフィールドの既定値を編集する場合、Wiki スタイルレンダラーを使用するよう設定されたことがあっても、編集およびプレビューオプションは表示されません。残念ながら、このコンテキスとでは、どちらのレンダラーを編集に使用すべきかを決めることはできません。ただし、Wiki マークアップを使用して既定値を入力する場合、これにより、フィールドが Wiki スタイルレンダラーを使用するよう設定された環境 (プロジェクト/課題タイプ) で正しくレンダリングされます。

レンダラーの設定

フィールドにレンダラーを適用する

特定のフィールドのレンダラーを有効化するには、フィールド設定を編集し、フィールドに適切なレンダラーを選択します。詳細については、「フィールド動作の指定」を参照してください。

レンダラープラグインの有効化

JIRA 内のレンダラーは JIRA プラグインとして実装されます。Wiki スタイルレンダラーが使用するマクロも、JIRA プラグインとして実装されます。プラグインの一般的な情報については、「JIRA プラグインガイド」を参照してください。

プラグインは、インスタンス全体のレベルで設定されます。プロジェクト/課題タイプレベルでプラグインを設定することはできません。

レンダラープラグインの設定

レンダラーおよびそれらの依存コンポーネントは、既定テキストレンダラーを除き、次のように有効化/無効化できます。

  1. > [アドオン] を選択します。 
  2. 「アドオンの検索」画面には、Atlassian Marketplace で利用可能なアドオンが表示されます。「アドオンの管理」を選択し、Jira インスタンスに現在インストールされているプラグインを表示します。
  3. アドオンの管理」を選択して「レンダラー」を検索し、次のようにシステムアドオンをフィルターします。

この画面には、JIRA 内で設定されているすべてのレンダラーが表示されます。

  • 無効化」ボタンをクリックし、JIRA のインスタンス全体のレンダラーを無効化します。

無効化されたレンダラーを使用するよう設定されているフィールドがあれば、既定のテキストレンダラーに戻されます。フィールドを編集し用とすると、利用できないレンダラーを使用するよう設定していることを示す警告メッセージが表示されます。

レンダラーが無効化されている場合、フィールドのレンダラーを変更する際には選択できません。レンダラーを有効化するには、「有効化」ボタンをクリックします。レンダラーを有効化/無効化してもフィールド設定のレンダラー設定には影響しません。そのため、データに影響を与えずに、レンダラーを無効化してから再度有効化することができます。

Wiki スタイルレンダラーのマクロプラグインを設定する

Wiki スタイルレンダラーによって使用されるマクロは、次のように有効化/無効化できます。

  1. > [アドオン] を選択します。 
  2. 「アドオンの検索」画面には、Atlassian Marketplace で利用可能なアドオンが表示されます。「アドオンの管理」を選択し、Jira インスタンスに現在インストールされているプラグインを表示します。
  3. アドオンの管理」を選択して「レンダラー」を検索し、システムアドオンをフィルターします。
  4. [Wiki Renderer Macros Plugin] を展開し、次の内容を表示します。

この画面から、JIRA ないで設定されているすべてのマクロを見ることができます。マクロが無効化されている場合、Wiki レンダラーでは使用できません。使用する追加のマクロを展開する場合は、Wiki レンダラーで使用できるようここで有効化されている必要があります。プラグインの記述の詳細については、「マクロの記述」のドキュメントをお読みください。

最終更新日: 2016 年 12 月 11 日

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