Jira 用にテスト環境を作成する
Jira をアップグレードする際は、本番サイトをアップグレードする前にテスト環境でアップグレードを実施することを強くおすすめします。
環境の複製
テスト環境には、リバース プロキシ、SSL 設定、またはロード バランサ (データ センターの場合) を含めた、実環境 (本番) 環境の複製を用意する必要があります。異なる物理サーバーまたは仮想ソリューションを使用することもできますが、本番環境の適切なレプリカとなるようにします。
以下の説明は、テスト環境が本番環境と物理的に分離されており、同じオペレーティング システムを備えていることを前提としています (Jira を手動でインストールした場合、同一の Java バージョンであることも前提となります)。
テスト環境の作成
1. データベースの複製
データベースを複製する手順
- 本番環境データベースをバックアップします。バックアップの最良の方法の詳細については、データベースのドキュメントを参照してください。
- テスト サーバーにデータベースをインストールし、バックアップを復元します。
データベース バックアップのリストア手順は、選択したデータベースとバックアップ ツールによって異なります。以下を確認してください。
- 新しいテスト データベースが本番環境データベースと異なる名前であること。
- テスト データベースのユーザー アカウントが、本番データベースのユーザー アカウントと同じユーザー名およびパスワードを保持していること。
- 文字エンコードおよびその他の設定は本番データベースと同じです (たとえば、Oracle データベースの場合、文字エンコードは Unicode UTF-8 (または AL32UTF8 のはずです)。
クラスタ
2. clusternode
テーブルから本番環境/不要なノードを削除する
これは、本番ノードとテスト ノードが 1 つのクラスタのように動作しないようにするためのものです。この操作を行うには、次の手順を実行します。
clusternode
テーブルのコンテンツを確認します。このテーブルは、Jira が Data Center のオペレーションで使用するリファレンスです。次のコマンドを実行します。SELECT * FROM clusternode;
本番環境ノードのすべてのレコードを削除します。
不要になったノードのレコードは、あとでインデックスの再作成操作に影響を与える可能性があるため、削除します。方法については、この記事を参照してください。
XML バックアップも、不要になったノードを
clusternode
テーブルに取り込みます。
さらに、本番環境とテスト環境が別のサブネット内にあることを確認します。これは、テスト環境で本番環境との通信を試みるのを防ぐためです。ネットワーク内でクラスタ同士が互いを確認できる場合、問題が発生する可能性があります。
2. Jira の複製
Jira を複製するには、Jira インストールのコピーを作成し、それがテスト データベースをポイントするようにします。
- 本番環境のインストール ディレクトリ全体をテスト サーバーにコピーします。
- 本番環境のホーム ディレクトリ全体をテスト サーバーにコピーします。
<installation-directory>/atlassian-jira/WEB-INF/classes/jira-application.properties
を編集し、テスト ホーム ディレクトリをポイントするようにします。
クラスタ Data Center の場合、すべてのノードでこの変更を実行します。<home-directory>/dbconfig.xml
または<installation-directory>/server.xml
(以前のバージョン) を編集し、テスト データベースをポイントするようにします。テスト環境が本番環境のデータベースを参照していないことを確認します。
クラスタ
3. 共有ホーム ディレクトリの管理
- 本番環境の共有ホーム ディレクトリをテスト サーバーにコピーします。
<local-home-directory>/cluster.properties
を編集し、テスト環境の共有ホーム ディレクトリをポイントするようにします。すべてのテスト ノードでこの変更を実行します。
4. テスト環境で Jira を起動
以下のシステム プロパティで Jira を起動し、テスト サイトが通知やメールを送受信しないことを確認します。メールの無効化の詳細については、「メール送信 / 受信の無効化」を参照してください。
-Datlassian.notifications.disabled=true -Datlassian.mail.senddisabled=true -Datlassian.mail.fetchdisabled=true -Datlassian.mail.popdisabled=true
クラスタ ノードを 1 つずつ起動します。
http://localhost:<port>
に進み、テスト サーバーの Jira にログインします。- > [システム] > [一般設定] に進み、テスト サイトの ベース URL を変更します (例:
mysite.test.com
)。 - > [アプリケーション] > [バージョンとライセンス] に移動し、開発ライセンスを適用します。ライセンスを更新するには、横にある編集アイコンをクリックします。
> [システム] > [システム情報] に進み、Jira がテスト データベース、およびテスト ホーム ディレクトリを正しくポイントしていることを確認します。
> [システム] > [ルック アンド フィール] に移動し、テスト インスタンスの色を本番環境インスタンスと異なる色に変更します。これは小さな変更ですが、大きな間違いを防ぐのに役立ちます。
クラスタ
5. (オプション) 外部ユーザー管理の複製
Crowd または外部 LDAP ディレクトリでユーザーを管理している場合、以下が可能です。
- テスト環境の Crowd または外部ディレクトリを複製し、Jira テスト サイトがテスト外部ディレクトリを使用するように指定します (推奨)。
- テスト サーバーに、ネットワーク接続か、本番用サーバーと同じホストへのローカル アクセスを提供します。
6. アプリケーション リンクの変更
Jira と他のアトラシアン アプリケーションの間にアプリケーション リンクが存在する場合、各テスト アプリケーションでサーバー ID を変更します。「Confluence のサーバー ID を変更する方法」および、Jira については「テスト インストールのサーバー ID の変更 」を参照してください。
サーバー ID を変更せずにアプリケーション リンクを更新する場合、本番環境で新しいアプリケーション リンクを作成するとテスト サーバーを参照する可能性があります。
おつかれさまでした
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