Jira アプリケーションの SQL Server 2014 への接続

ここでは、Jira を Microsoft SQL Server 2014 データベースに接続する手順を説明します。

はじめる前に

1. SQL Server データベースを作成および構成する

あとで Jira をデータベースに接続する際に必要になるため、データベースを作成するときに、データベース名ユーザ名スキーマ名ポート番号を記録しておきます。

  1. Jira 用のデータベースを作成します (例: jiradb)。 

    • 照合タイプでは、大文字と小文字が区別されないことに注意します。

      サポートされる照合タイプ...

      大文字と小文字およびアクセントを区別し、言語に依存しない照合順序タイプとして、SQL_Latin1_General_CP437_CI_AI および Latin1_General_CI_AI をサポートしています。お使いの SQL Server インストールの照合タイプの設定をデフォルトから変更していない場合、照合タイプの設定をご確認ください。

    • SQL Server は Unicode エンコード形式で文字を格納します。これで、文字エンコード問題を十分回避できます。

  2. Jira の接続時に使用するデータベース ユーザーを作成し、名前をつけます (例: jiradbuser)。このユーザーはデータベース所有者以外にする必要があります。また、db_owner ロールに含める必要があります。

  3. Jira のテーブルを格納するための空の "スキーマ" をデータベースに作成します (例:jiraschema)。

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    SQL Server 2016 の "スキーマ" は、オブジェクトを含むために使用される個別の名前空間であり、従来のデータベース スキーマとは異なるものです。Jira のテーブル、フィールド、または信頼関係の作成は不要です (Jira は初回起動時に、これらのオブジェクトを空のスキーマ内に作成します)。SQL Server 2016 のスキーマに関する詳細は、Microsoft ドキュメントの関連項目を参照してください。

  4. 作成したデータベース ユーザーが、データベースに接続し、新しく作成したスキーマでテーブルを作成および更新できる権限を持っていることを確認します。

  5. SQL Server で TCP/IP が有効であり、適切なリスニング ポートが設定されていることを確認します。デフォルトの SQL Server インストールのユーザー ポート番号は 1433 です。

  6. SQL Server が適切な認証モードで稼働していることを確認します。

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    SQL Server はデフォルトで "Windows 認証モード" で動作します。ただし、ユーザーが SQL Server の信頼された接続に関連付けられていない場合、すなわち、Jira セットアップ中に ”Microsoft SQL Server, Error: 18452” が表示される場合、認証モードを「混在モード」に変更する必要があります。認証モード、および、「混在モード」への認証モードの変更については、Microsoft のドキュメントを参照してください。

  7. SET NOCOUNT オプションのチェックを外します。
    1. SQL Server Management Studio を開きます。
    2. [ツール] > [オプション] > [クエリ実行] > [SQL Server] > [詳細] に移動し、[SET NOCOUNT] チェック ボックスの選択を解除します。


    3. オブジェクト エクスプローラーでサーバーを右クリックし、[プロパティ] > [接続] > [デフォルト接続] に移動します。no count オプションをクリアします。

  8. 新規作成したデータベース上で右クリックして、[クエリ コンソール] にアクセスし、 “New Query” を選択します。次のコマンドを実行し、分離レベルを設定します。

    ALTER DATABASE THE-NEW-DATABASE-CREATED-FOR-JIRA SET READ_COMMITTED_SNAPSHOT ON

2. データベースに接続するように Jira を設定する

Jira Server を構成して SQL Server データベースに接続するには、2 つの方法があります。

データベース接続フィールド

以下の表は、Jira をデータベースに接続するときに入力する必要があるフィールドを示しています。dbconfig.xml ファイルを作成または手動で編集する場合、この表や下記の dbconfig.xml ファイルの例をご参照ください。

セットアップウィザード / 設定ツールdbconfig.xml説明
ホスト名

<url> タグに格納されます (下記例の太字部分): <url>jdbc:sqlserver://dbserver:1433;databaseName=jiradb</url>

SQL Server がインストールされたサーバーマシンのマシン名または IP アドレスです。
ポート

<url> タグに格納されます (下記例の太字部分): <url>jdbc:sqlserver://dbserver:1433;databaseName=jiradb</url>

SQL Server のサーバーがリスンする TCP/IP ポートです。このフィールドが空の場合、デフォルト ポートが使用されます。
データベース

<url> タグに格納されます (下記例の太字部分): <url>jdbc:sqlserver://dbserver:1433;databaseName=jiradb</url>

SQL Server データベース (Jira のデータ保存先) の名前です。上記 ステップ 1 で作成します。

ユーザ名

<username> タグに格納されます (下記例の太字部分):
<username> jiradbuser </username>

Jira が SQL Server サーバーへの接続時に使用するユーザーです。上記 ステップ 1 で作成します。

パスワード<password> タグに格納されます (下記例の太字部分):
<password> jiradbuser </password>
SQL Server サーバーが認証に使用するユーザーのパスワードです。
スキーマ<schema-name> タグ格納されます (下記例の太字部分):
<schema-name> dbo </schema-name>

SQL Server サーバーが使用するスキーマの名前です。上記 ステップ 1で作成済みのはずです。

dbconfig.xml ファイルのサンプル

上記の dbconfig.xml ファイルに含まれる、pool で始まる <jdbc-datasource/> の子要素の詳細については、「データベース接続のチューニング」を参照してください。

<jira-database-config>
<name>defaultDS</name>
<delegator-name>default</delegator-name>
<database-type>mssql</database-type>
<schema-name>jiraschema</schema-name>
<jdbc-datasource>
 <url>jdbc:sqlserver://serverName=dbserver;portNumber=1433;databaseName=jiradb</url>
  <driver-class>com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver</driver-class>
  <username>jiradbuser</username>
  <password>password</password>
  <pool-min-size>20</pool-min-size>
  <pool-max-size>20</pool-max-size>
  <pool-max-wait>30000</pool-max-wait>
  <pool-max-idle>20</pool-max-idle>
  <pool-remove-abandoned>true</pool-remove-abandoned>
  <pool-remove-abandoned-timeout>300</pool-remove-abandoned-timeout>
 
  <validation-query>select 1</validation-query>
  <min-evictable-idle-time-millis>60000</min-evictable-idle-time-millis>
  <time-between-eviction-runs-millis>300000</time-between-eviction-runs-millis>

  <pool-test-while-idle>true</pool-test-while-idle>
  <pool-test-on-borrow>false</pool-test-on-borrow>
</jdbc-datasource>
</jira-database-config>


3. Jira を起動する

これで、SQL Server データベースに接続するための Jira の設定が完了しました。次のステップでは、これを起動させます。

最終更新日: 2019 年 1 月 21 日

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