手動による Jira アプリケーションのアップグレード
このガイドでは、お客様のインストールがインストーラーの使用をサポートしていない場合に利用できる、Jira の手動アップグレードについて説明します。ソフトウェア メンテナンスが有効な場合、新しいバージョンへのアップグレードは無料です。詳細は、「ライセンスの FAQ」を参照してください。
以下のいずれかの条件に該当する場合、この方法を利用して Jira のアップグレードを行います。
はじめる前に
Jira をアップグレードする前に、いくつかの質問に答える必要があります。
マニュアルは正しいアップグレード方法ですか? | |
アップグレードの資格がありますか? | |
アトラシアンのサポート対象プラットフォームに変更はありますか? | |
環境に変更を加える必要はありますか? | |
既知の問題をチェックする |
アップグレードを計画する
1. アップグレード パスを決定する
以下の表を使用して、現在のバージョンから最新バージョンの Jira への最も効率的なアップグレード パスを決定します。
2. アップグレード前のチェックを完了する
- アップグレードを計画しているバージョン (およびその間のバージョン) のアップグレードに関する注意事項をお読みください。
> [システム] > [サポート ツール] へ移動してから、ヘルス チェックの結果を確認します。検出された問題を修正します。
> [アドオン] に移動して下にスクロールし、[Jira の更新チェック] でお使いのアドオンの互換性を確認します。アップグレード予定のバージョンを選択し、[チェック] をクリックします。
3. テスト環境で Jira をアップグレードする
- 現在の本番環境のステージング コピーを作成します。
アップグレードをテストする環境の作成に役立つ「ステージング環境の構築」を参照してください。 - 以下の手順に従って、テスト環境をアップグレードします。
- 本番環境でアップグレードを進める前に、非サポート対象のカスタマイズをテストします。
Jira のアップグレード
4. バックアップ
データベースの XML バックアップを作成します 。
インストール ディレクトリとホーム ディレクトリのバックアップを作成します。
バックアップが完了したら、既存のホーム ディレクトリから
<home-directory>/dbconfig.xml
ファイルを削除します。これにより、Jira を新しいデータベースに接続できるようになります。
5. Jira のダウンロード
zip
または tar.gz
アーカイブをダウンロードします – Jira Core または Jira Software。
6. ファイルの抽出と Jira のアップグレード
- Jira アプリケーションを停止します。
- ディレクトリ (新しいインストールディレクトリ。既存のインストール ディレクトリとは異なる必要があります) にファイルを抽出 (解凍) する
<installation-directory>\atlassian-jira\WEB-INF\classes\jira-application.properties
ファイルを編集して、既存の Jira ホーム ディレクトリを指すようにします。dbconfig.xml
ファイルを削除していることを確認します。削除されていない場合、Jira は既存のデータベースへの接続を試みます。- 既存の Jira インストール ディレクトリから新しいインストール ディレクトリ の
/lib
に、jdbc ドライバの jar ファイルをコピーします。
- 以下のような場合は追加ステップを実施する必要があります:
ユーザーの管理にCrowdを使用している場合
バージョン 4.3.0 以前からアップグレードする場合
7. Jira を起動してデータベースに接続する
- Jira を起動してセットアップ ウィザードを開始します。
<installation-directory>/bin
へ移動し、start-jira.sh
/start-jira.bat
ファイルを実行します。 - ブラウザから Jira にアクセスして、[自分でセットアップする] を選択し、セットアップ オプションにアクセスします。
- 独自のデータベース を選択し、新しい空のデータベースの詳細を入力します。
データのインポート をクリックして、XML バックアップでファイルを選択します。
特に Jira インスタンスが非常に大きい場合、プロキシ サーバ経由で XML ファイルの復元を実行しないようにしてください。プロキシ サーバを使うと、タイムアウト エラーが起こる場合があります。- アップグレード後に Jira を起動すると、アップグレードの概要が表示されます。このページは、アップグレード後に Jira にログインした最初の 10 人の管理者に 14 日間のみ表示されます。この概要には、Jira インスタンスの重要な更新に関する情報が含まれます。また、アドオンやアプリケーション リンクの動的な概要も提供します。> [最新のアップグレード レポート] を選択して、いつでもこの情報にアクセスできます。
- すべてのプロジェクトと課題がインポートされていて、すべての機能が正常に動いていることを確認します。ページのフッター部分に Jira の新しいバージョンが表示されます。
アップグレード後
8. 変更の再適用
server.xml
ファイルの SSL 設定、setenv.sh / setenv.bat ファイルでの追加メモリ割り当てなどで Jira をカスタマイズ済み の場合、新しくアップグレードされた Jira インストール ディレクトリの関連ファイルにカスタマイズを再度適用する必要があります。
9. (オプション) Jira Service Desk の更新
Jira Service Desk を使用している場合、個別のインストーラをダウンロードせずに UI で直接更新できます。
- > [アプリケーション] > [バージョンとライセンス] に移動します。
- Jira Service Desk を更新します。これによって、Service Desk は自動的に互換性のあるバージョンに更新されます。
トラブルシューティング
問題が発生した場合
サポート ページのリソースを確認するか、問題解決をお手伝いできるよう、課題を起票してください。
アップグレードを再度実施する必要がある場合、最初に必ず元のセットアップへのロールバックを行います。アップグレードに失敗した場合に、アップグレードの再実行、および、Jira の旧バージョンの起動は行わないでください。