Confluence Data Center の外部プロセス プール
Confluence Data Center では、Confluence が管理する独立したプロセス プールである外部プロセス プールで、メモリや CPU を特に多く消費するアクションを処理することで、影響を最小限に抑えることができます。これらのプロセス (サンドボックス) はクラッシュまたは終了する可能性がありますが、Confluence アプリケーションに影響を与えることなく、Confluence によって自動的に再起動されます。
外部プロセス プールは現在次のアクションを処理します。
- ドキュメント変換 (ファイル プレビュー用のサムネイルの生成)
- スペースの PDF エクスポート
外部プロセス プールは Confluence Data Center でのみ利用できます。
Confluence Server ではこれらの処理は Confluence によって行われるため、このページの情報は適用されません。
メモリ要件
Confluence に、外部プロセス プール用に十分なメモリがあることを確認する必要があります。クラスタ化された Data Center インストールでは、これを各クラスタ ノードで実行する必要があります。プールには既定で 2 つのプロセス (サンドボックス) が含まれます。そのため、Confluence で既に要求されている容量に加えて 2 GB (サンドボックスあたり 1 GB) を空けておくことをおすすめします。
外部プロセス プールの数を増やした場合は、各ノードに、外部プロセス プール用に十分な空きメモリがあることを確認してください。
外部プロセス プールを設定する
ほとんどの場合は既定値が適していますが、システム管理者はシステム プロパティを使用して外部プロセス プールを設定できます。たとえば、プールのサイズ (利用可能なプロセスの数) を増やしたり、プロセスが終了するまでの時間を増やしたりすることができます。変更が必要な場合がある主なプロパティは次のとおりです。
- conversion.sandbox.pool.size
プール内のプロセス (サンドボックス) の数を増やすには、このプロパティを使用します。追加するそれぞれのプロセスについて、各ノードで追加メモリを許可する必要があります。 - conversion.sandbox.memory.limit.megabytes
プール内の各プロセス (サンドボックス) が消費できるメモリの量を制限するには、このプロパティを使用します。
これらのプロパティの完全な説明と、特定のアクションに対するサンドボックスの微調整や完全な無効化に使用できる追加プロパティについては、「認証済みのシステム プロパティ」を参照してください。
失敗したアクションの監視
外部プロセス (サンドボックス) の処理が終了すると、対象のノードに次のアプリケーション ログが記述されます。
2018-04-09 17:35:35 WARN [sandbox-terminator]
[impl.util.sandbox.DefaultSandbox] lambda$startTerminator$0 Request
has taken 33384ms exceeds limit 30000ms terminating sandbox
この後、任意のユーザーが次に外部 プロセス プールを使用するアクションを実行しようとしたときに、Attempting to restart the sandbox
というメッセージが表示されます。
失敗したアクションの再試行は行われないため、プロセスは終了後に直ちに再起動されるわけではないことにご注意ください。新しいサンドボックス プロセスを開始するために、次のリクエストが待機されます。