起動時のプロパティとオプションの設定

このページでは、Jira の起動時に Java プロパティとオプションを設定する方法について説明します。

On this page:

Linux

Linux インストールでシステム プロパティを設定する方法

  1. <jira-install>/bin から、setenv.sh を開きます。
  2. JVM_SUPPORT_RECOMMENDED_ARGS= セクションを探します。
  3. 以下のパラメータ一覧を参照してください。

(info) 引用内部では、各パラメーターをスペース区切りのリスト形式で追加します。

Windows (.batファイルから起動)

Windowsインストールで .bat ファイルから起動する際にシステム プロパティを設定する方法

  1. <jira-install>/bin から、setenv.bat を開きます。
  2. set JVM_SUPPORT_RECOMMENDED_ARGS= セクションを探します。
  3. 以下のパラメータ一覧を参照してください。

(info) 引用内部では、各パラメーターをスペース区切りのリスト形式で追加します。

Windows サービス

Jira を Windows サービスとして起動している状態でシステム プロパティを設定するには、コマンド ラインで変更する方法と Windows レジストリで変更する方法の 2 つがあります。

Windows サービスのプロパティをコマンド ラインから設定

Windows サービスのプロパティをコマンド ラインから設定する

  1. Windows にインストールされている Jira のサービス名を特定します (Control Panel > Administrative Tools > Services):

    (info) 上述の例では、SERVICENAMEJIRA231112155942 です。
  2. Start >> Run >> type in 'cmd' >> Enter でコマンド ウィンドウを開きます。
  3. Jira アプリケーションのインストール ディレクトリbin ディレクトリに移動 (cd) します。
  4. 次のコマンドを実行します。

    tomcat8w //ES//%SERVICENAME%
    

    (info) 上記の例では、tomcat8w //ES//JIRA231112155942 となります。

  5. Java タブをクリックして、現在の起動オプションの一覧を表示します。
  6. 新しいオプションを追加する場合は、既存の Java オプションの最後に新しい行として追加します。下記のパラメーター一覧を参照してください。


Windows サービスのプロパティを Windows レジストリで設定

Windows の一部のバージョンには、Java 変数をサービスに追加するオプションがありません。この場合、レジストリ内のオプション一覧を表示してプロパティを追加する必要があります。

Windows サービスのプロパティを Windows レジストリで設定する方法

  1. Start >> Run に移動し、"regedit32.exe" を実行します。
  2. サービス エントリを見つけます:
    32 ビット: HKEY_LOCAL_MACHINE >> SOFTWARE >> Apache Software Foundation >> Procrun 2.0 >> JIRA
    64 ビット: HKEY_LOCAL_MACHINE >> SOFTWARE >> Wow6432Node >> Apache Software Foundation >> Procrun 2.0 >> JIRA
  3. 既存のプロパティを変更する (特に Xmx メモリを増やす) には、適切な値をダブルクリックします。
  4. 追加のプロパティを変更するには、オプションをダブルクリックします。
  5. 下記のパラメーター一覧を参照してください。 1 行に 1 つずつ入力します。

設定を確認する

設定した内容を確認するには、<jira-home>/logs/atlassian-jira.log または catalina.out ファイルを確認します。起動部分のセクションは次のようになっています。

JVM Input Arguments : -Djava.util.logging.config.file=/usr/local/jira/conf/logging.properties -XX:MaxPermSize=256m -Xms256m -Xmx384m -Djava.awt.headless=true -Datlassian.standalone=JIRA -Dorg.apache.jasper.runtime.BodyContentImpl.LIMIT_BUFFER=true -Dmail.mime.decodeparameters=true -Djava.util.logging.manager=org.apache.juli.ClassLoaderLogManager -Djava.endorsed.dirs=/usr/local/jira/endorsed -Dcatalina.base=/usr/local/jira -Dcatalina.home=/usr/local/jira -Djava.io.tmpdir=/usr/local/jira/temp

これは、システム情報を表示することでも確認できます。

起動パラメーターの一覧

メモリ プロパティ

注意

関連ページ

-Xmx
-Xms
XX:MaxPermSize

これらのプロパティはすでに存在します。詳しくは関連ページを参照してください。

Jira のメモリの容量を増やす

-XX:+PrintGCDetails

-XX:+PrintGCDateStamps

-XX:+PrintGCTimeStamps

-XX:+PrintGCCause

-Xloggc:C:\Program Files\Atlassian\Application Data\JIRA\log\atlassian-jira-gc-%t.log

-XX:+UseGCLogFileRotation

-XX:NumberOfGCLogFiles=5

-XX:GCLogFileSize=20M

これらのプロパティはすでに存在し、ガベージ コレクションのチューニングで使用されます。

ガベージ コレクションのログを使用して Jira アプリケーションのパフォーマンスを分析する
ヒープ ダンプを使用して Jira サーバーで OutOfMemory エラーを解析する

-agentlib:yjpagent=onexit=memory,dir=/path/to/write/snapshots


[アーカイブ済み] YourKit でメモリと CPU の利用状況をプロファイリングする

-XX:InitialCodeCacheSize=32m

-XX:ReservedCodeCacheSize=512m

これらのプロパティはすでに存在し、JVM コード キャッシュのサイズを設定するのに使用されます。予約サイズの値を大きくすると、Jira はインストール済みアプリをさらに多く読み込むことができます。

ほとんどの Jira インスタンスでは既定設定が最適な構成になっており、コード キャッシュがフル状態になることに起因する問題は解決されます。

KB 記事: CodeCache による Jira クラッシュ

メール プロパティ

注意

関連ページ

-Datlassian.mail.senddisabled
-Datlassian.mail.fetchdisabled
-Datlassian.mail.popdisabled

メールを無効にするには "true" に設定します。Linux の setenv.sh には、コメントを解除するためのフラグが存在します。

Jira を他のサーバーに移行する
不正な Jira 課題に通知が発行される

-Dmail.debug

"true" に設定すると、メールに関する情報がログに記述されます。

Jira の SMTP メール サーバーに通知送信を設定する
メールから課題およびコメントを作成する

-Dmail.mime.decodetext.strict


メールで課題を作成する際にメールの件名と本文のデコード不可

-Dmail.imap.auth.plain.disable
-Dmail.imaps.auth.plain.disable


IMAP setup fails with AUTHENTICATE Failed error in logs in Jira server when using OAuth

-Dmail.imap.starttls.enable


"No login methods supported error" により、Jira サーバーで IMAP サーバーからメッセージを取得できない

-Dmail.mime.decodeparameters

RFC 2231 準拠のメール クライアントからのメールに対して適切に動作するようにメール ハンドラを設定します。


-Dmail.smtp.localhost


Jira からのメール送信の問題 - EHLO がドメインのアドレスを要求している

エンコーディング プロパティ

注意

関連ページ

-Dfile.encoding

-Dsun.jnu.encoding

エンコーディングの一貫性のため、utf-8 に設定します。

ASCII サポート外の文字がクエスチョン マークで表示される
国際化とエンコーディングのトラブルシューティング
MySQLを利用した Jira アプリケーションでの課題更新およびデータ インポート時のエンコーディングによる SQL Exception
通知メールの件名の国際文字がクエスチョン マークに置き換えられる

その他のプロパティ

注意

関連ページ

-Duser.timezone


Jira に不正な時間が表示される

-Dsvnkit.http.methods

Basic、Digest、Negotiate、NTLM を含む値

"java.lang.SecurityException Unable to locate a login configuration" エラーにより Jira の起動に失敗する
SVN 認証時、Subversion プラグインに "An unknown error occurred - actions == null" と表示される

-Dorg.apache.jasper.runtime.BodyContentImpl.LIMIT_BUFFER

true

(アーカイブ済み) Tomcat のメモリ リークによる OutOfMemory
JRA-10145

-ea/-da

アサーションを有効化 / 無効化

SMTP 経由でメールを送信すると java.lang.AssertionError が発生する

-Djava.net.preferIPv4Stack


利用可能なポートで "Invalid argument" による SocketException が発生する

-Djavax.net.ssl.trustStore


SSL 経由の SMTP サーバーで "javax.net.ssl.SSLException" によりメールを送信できない

-Djava.awt.headless

デフォルトで true。サムネイルの生成を許可します


-Dhttp.proxyHost

-Dhttp.proxyPort

-Dhttps.proxyHost

-Dhttps.proxyPort

アウトバウンド プロキシ サーバ のホスト名とポートJira アプリケーションにアウトバウンド HTTP / HTTPS プロキシを構成する方法
-Dorg.apache.catalina.SESSION_COOKIE_NAME
別のアトラシアン アプリケーションにログインすると Confluence からログアウトされる
-Datlassian.plugins.enable.wait

Jira がアプリのロードを待機する時間です。

プラグインの有効化の待機中に Jira システム プラグインのタイムアウトが発生

-Datlassian.plugins.startup.options="--disable-all-addons --disable-addons=com.atlassian.test.plugin"

Jira に対し、ユーザーがインストールしているすべてのアプリ、またはユーザーがインストールした特定のアプリの起動を無効化した状態で起動することを許可します。手動起動およびアプリの指定の詳細は、「Jira アプリケーションの起動と停止」を参照してください。Jira アプリケーションの起動と停止
-Dhide.system.error.details

Jira の起動後に表示されるエラーの詳細を非表示にします。引き続き、エラーの発生を示すページ (johnson) での通知は行われます。


-Djira.startup.warnings.disable

無視してもよい警告のみの場合、Jira 起動後にエラーを表示するページ (johnson) を無効化します。重要なエラーがある場合、このページは表示されます。


-Dcom.atlassian.streams.internal.LocalActivityProviders.allowed.wallclock.percentage

アクティビティ ストリーム リクエストに割り当てられる CPU 時間の割合を指定します。値を 0 ~ 100 の整数に設定します。既定値は 10 です。Jira Core 8.19.x アップグレード ノート

監査プロパティ

これらのプロパティは監査機能を制御し、記録またはデータベースに保管される監査エントリの数やそれらのサイズを決定します。これらの設定を変更すると、新しい監査エントリにのみ影響します。

監査量を増やすと、パフォーマンスに影響する可能性があります。

既定値説明
plugin.audit.search.max.concurrent.nontext.requests
10

非 FREETEXT の同時検索結果の最大数。既定値は 1 ノードあたり 10 件です。

plugin.audit.search.max.concurrent.text.requests
5

FREETEXT の同時検索リクエストの最大数。既定値は 1 ノードあたり 5 件です。

plugin.audit.search.query.timeout
30

キューに追加された検索リクエストのタイムアウト (秒単位)。既定値は 30 秒。

plugin.audit.db.limit.rows
10000000

DB に保存される監査イベント行の最大数。上限を超えるイベントは古いものから順に削除されます。既定値は 10,000,000 で、1 時間おきにチェックされます。

plugin.audit.db.limit.buffer.rows
1000

新しい監査イベントを受け入れるためのバッファー。既定値は 1000 行です。

plugin.audit.db.delete.batch.limit
10000

リテンション制限を実施する際に使用される、データベース トランザクションごとに削除されるイベントの最大数。デフォルトは 10,000 行です。

plugin.audit.schedule.db.limiter.interval.mins
60

データベース サイズの確認。60 分ごとに実行します。

plugin.audit.broker.exception.loggedCount
3

エラーが発生した際にシステムのログ ファイルに書き込まれる監査イベントの最大数。既定は 3 です。

plugin.audit.retention.interval.hours
24

データベースの保存期間のチェック。保存期間を過ぎたイベントを削除します。24 時間おきに実行します。

plugin.audit.file.max.file.size
100

個々の監査ファイルのサイズ上限 (メガバイト単位)。上限に達するとファイルが切り替えられます。既定値は 100 MB です。

plugin.audit.file.max.file.count
100

監査ファイルの最大数。上限に達すると、最も古いファイルが削除されます。既定値は 100 です。

plugin.audit.consumer.buffer.size
10000

使用されるのを待機してバッファーで保持される監査イベントの最大数。既定値は 10,000 です。

plugin.audit.broker.default.batch.size
3000

コンシューマーにディスパッチされる監査イベントの最大数。既定値は 1 回のバッチにつき 3,000 です。

plugin.audit.coverage.cache.read.expiration.seconds
30

カバレッジのキャッシュの有効期間。既定値は 30 秒です。

カスタム フィールド

既定値説明
jira.custom.field.indexing.batch.size
50

再インデックス時間を短縮し、全体的なパフォーマンスを改善するため、カスタム フィールド値が 50 のバッチで取得されます。これによって、データベース検索などの時間がかかる操作が速くなります。現在、このプロパティは Jira ビルトイン カスタム フィールドにのみ対応しています。

プロパティを無効化するには、デフォルトを 1 に変更します。プロパティ値を変更し、プロパティを取得して初めて機能させるには、完全な再インデックスが必要です。

最終更新日 2020 年 6 月 2 日

この内容はお役に立ちましたか?

はい
いいえ
この記事についてのフィードバックを送信する
Powered by Confluence and Scroll Viewport.