Jira Data Center クラスタのセットアップ
Jira Data Center では複数の Jira ノードのクラスタを実行して、高可用性、拡張のためのキャパシティ、および大規模環境でのパフォーマンスを実現できます。このガイドでは、お客様自身のインフラストラクチャで Data Center クラスタを構成するプロセスについて説明します。
クラスタ化が自社に適しているかわからない場合、詳細な概要について「クラスタでの Jira Data Center の実行」を参照してください。
はじめる前に
Data Center をセットアップするにあたり、次の情報をご確認ください。
クラスタのセットアップと構成
1. Jira インスタンスのインストールまたはアップグレード
Jira Data Center は Jira 7.0 以降で使用できます。これよりも前のバージョンを使用している場合、Jira インスタンスをインストールまたはアップグレードしてください。
2. 共有ディレクトリのセットアップ
クラスター内のすべてのノードで読み取り/書き込み可能なリモート ディレクトリを作成する必要があります。これを行うには複数の方法がありますが、もっとも簡単な方法は、NFS 共有を使用することです。
- クラスタ内のすべてのノードがアクセス可能なリモート ディレクトリを作成し、名前を設定します (例:
sharedhome
) - Jira インスタンスを停止します。
次のディレクトリを Jira のローカル ホーム ディレクトリから新しい
sharedhome
ディレクトリにコピーします (一部は空の場合があります)。data
plugins
logos
import
export
caches
3. Jira インスタンスをクラスタ内で動作するように設定する
Jira のローカル ホーム ディレクトリで、次のコンテンツを含む
cluster.properties
ファイルを作成します。cluster.properties ファイルの例:
# この ID はクラスタ間で一意である必要があります
jira.node.id = node1
# すべての Jira ノードの共有ホーム ディレクトリの場所
jira.shared.home = /data/jira/sharedhome詳細や追加パラメーターについては、「Cluster.properties ファイルのパラメーター」を参照してください。
Linux 接続の場合: オープンなファイルの最大数を増やすことをおすすめします。これを行うには、次の行を
<jira-install>/bin/setenv.sh
に追加します。ulimit -n 16384
- インスタンスを起動して、Data Center ライセンスを適用します。
4. 最初のノードをロード バランサに追加する
ロード バランサはノード間のトラフィックを分散させます。ノードが動作を停止すると、残りのノードがワークロードを引き継ぐため、ユーザーは気付くこともありません。
- 最初のノードをロード バランサに追加します。
- ノードを再起動し、Jira で別のページを開きます。ロード バランサが正常に動作している場合、Jira に問題なくアクセスできます。
5. 残りのノードをクラスターに追加します。
この新しいノードに、1 つ目のノードからインストール ディレクトリとローカル ホーム ディレクトリをコピーします。
新しいノードが共有ホーム ディレクトリにアクセス (読み取りおよび書き込み) できることを確認します。
cluster.properties ファイルを編集し、ノード ID を変更します。すべてのノード ID は、ノード間で一意でなければなりません。
Jira を起動します。共有ホーム ディレクトリから設定が読み取られ、追加手順なしで開始されます。
新しい Jira インスタンスで、課題の作成、検索、ファイル添付、およびカスタマイズが期待どおりに動作することを確認します。
すべて問題なければ、新しいノードへのトラフィックのルーティングを開始するようにロード バランサを構成できます。この構成を行ったら、1 つの Jira インスタンスで複数の変更を行い、ほかのインスタンスに反映されることを確認します。
ノードをクラスタに追加する際は、
> [システム] > [システム情報] でステータスを確認できます。ノードは、[クラスター ノード] セクションに一覧表示されます。Cluster.properties ファイルのパラメーター
必須パラメーターに加えて、cluster.properties ファイルで一部の追加オプション (ほとんどは EhCache に関するもの) を設定できます。