Jira 8.0ベータ版および RC 版のリリース ノート

 これは当社で進行中の取り組みのスナップショットであり、アドオン開発者向けに、正式リリース前にアドオンをテストして必要な変更を事前に行う機会を提供することを主な目的としています。

Jira 8.0 リリース候補版を今すぐダウンロードできます。

Jira 8.0 ベータ版およびリリース候補版のハイライト

ルック アンド フィール: スクラムおよびカンバン

Jira 7.10 で導入されたルック アンド フィールの変更を、新しく一連のページに適用しています。Jira 8.0 では、スクラム / カンバンのボードおよびバックログに新しいルック アンド フィールが採用されます。最新のバージョンを実行してご自身の目で確かめていただくことをおすすめしますが、イメージとして次のスクリーンショットをご用意しました。

メール通知のバッチ処理

メール通知をバッチ処理することで、課題の更新時に受け取るメールの数を減らすことができます。各更新は個別に送信されずにグループ化され、1 つの要約メールとして送信されます。

このようなメールには直近 10 分以内に 1 つの課題で発生した更新内容が含まれます。これには、課題フィールド、コメント、作業ログ、添付ファイルなどの変更が含まれます。

この機能を有効にするには、 > [システム] > [メール通知のバッチ処理] に移動します。

要約メールの例


大規模なバックログの読み込み時間の短縮

大規模なバックログは読み込みに時間がかかるときがあります。また、チームが通常一度に取り組むのは、複数の課題の小規模なまとまりです。この事実を踏まえて、バックログのレンダリング速度を改善するため、バックログの 100 課題のみ (上位 90 件と下位 10 件) のみを表示するように既定設定を変更しました。残りの課題を表示するには、[すべての課題を表示] をクリックします。 

この変更に加えて、バックエンドに多数の変更を行ない、初回の読み込み時間を短縮しました。たとえば、10,000 件の課題のバックログのテストでは、読み込みは 4 秒で完了しました。Jira の過去のバージョンでの所要時間は 85 秒でした。 

パフォーマンス向上のため、リンクされているページ数のカウントを廃止

Jira のパフォーマンスを大幅に向上させるため、エピックとスプリントにリンクされているページ数のカウントを廃止することにしました。リンクされているページの追跡と、複数のページがリンクされているかどうかは引き続き確認できますが、正確なカウント数は表示されません。  

この変更は Jira パフォーマンスの大幅な改善を実現しています。 

新しい JQL オプション

更新者を検索 (updatedBy)

特定のユーザーが特定の日付範囲に更新した課題を検索できます。直近の 8 時間、2 月間、2017 年の 6 〜 9 月の間など、さまざまな更新タイミングで課題を検索できます。 

例を見る...
構文
updatedBy(user)
updatedBy(user, dateFrom)
updatedBy(user, dateFrom, dateTo)


  • John Smith が更新した課題を検索:
    issuekey IN updatedBy(jsmith)

  • John Smith が最近 8 日間以内に更新した課題を検索:
    issuekey IN updatedBy(jsmith, "-8d")

  • 2018 年の 6 月から 9 月の間に更新された課題を検索:
    issuekey IN updatedBy(jsmith, "2018/06/01", "2018/08/31")


リンク タイプを検索 (issueLinkType)

ほかの課題と特定のリンク タイプ (blocksis duplicated by など) でリンクされた課題を検索できます。これにより、関連するブロッカー、重複、自身の作業に影響するその他の課題を素早く見つけることができます。 

例を見る...
  • "blocks" リンク タイプを持つ課題を検索:
    issueLinkType = blocks

  • "duplicates" または "is duplicated by" リンク タイプを持つ課題を検索:
    issueLinkType in (duplicates,"is duplicated by")

その他のメリット

4 バイト文字

Jira では、MySQL 5.7 以降で 4 バイト文字を使用できるようになりました。これにより、絵文字を使用できるようになります。次のセクションを展開し、MySQL データベースの設定方法の詳細をご確認ください。

MySQL 5.7 を構成して 4 バイト文字を使用できるようにする方法...
次の手順は過去の MySQL 構成への変更の一部を抜粋したものであり、すべての必要な手順を含むわけではありません。この手順に加えて「 Jira を MySQL に接続する」の説明もご確認ください。


    1. MySQL でデータベースを作成し、文字セットを utf8mb4 と指定します。次のコマンドを使用できます。

      CREATE DATABASE jiradb CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_bin;
    2. MySQL サーバーの my.cnf ファイル (Windows OS では my.ini) を編集します。
    3. ファイルで [mysqld] セクションを見つけ、次のパラメータを追加あるいは修正します。
      • デフォルトのストレージエンジンを InnoDB に設定します:

        [mysqld]
        ...
        default-storage-engine=INNODB
        ...
      • データベース サーバーが使用する文字セットを指定します。

        [mysqld]
        ...
        character_set_server=utf8mb4
        ...
      • 初期設定の行形式を DYNAMIC に設定します。

        [mysqld]
        ...
        innodb_default_row_format=DYNAMIC
        ...
      • large プレフィックスを有効にします。

        [mysqld]
        ...
        innodb_large_prefix=ON
        ...
      • InnoDB ファイル形式を Barracuda に設定します。

        [mysqld]
        ...
        innodb_file_format=Barracuda
        ...
      • innodb_log_file_size の値が 2 GB 以上になるように指定します。

        [mysqld]
        ...
        innodb_log_file_size=2G
        ...
      • sql_mode パラメーターが NO_AUTO_VALUE_ON_ZERO に指定されていないことを確認します。

        // remove this if it exists
        sql_mode = NO_AUTO_VALUE_ON_ZERO
    1. あとで Jira を MySQL データベースに接続する際、[Database Type] を [MySQL 5.7+] に設定します。

"アドオン" を "アプリ" に変更

アドオンをアプリに変更しました。これはすでに Universal Plugin Manager には導入済みでしたが、このリリースで Jira にも適用されます。この変更によるユーザーへの実際の影響はありませんが、Jira の管理画面やほかの画面ではこの新しい名前が使用される点にご留意ください。

インフラストラクチャの変更

Jira 8.0 への準備」に進み、アドオン開発者に影響を与える変更について確認してください。 

Jira 8.0 へのアップグレード

Jira 8.0 ベータ版と合わせて、アップグレードに関するベータ版用ドキュメントも公開しました。この資料を使用して、8.0 固有の変更によるアップグレード後の影響を検討できます。特に、アプリ (アドオン) のアップグレードや Jira のインデックス再作成の計画に役立ちます。現在、このベータ版に関するフィードバックを募集中です。みなさまからのフィードバックにより、公式リリースに向けて改善を重ねていくことができます。Jira 8.0 についてのご意見やご要望がありましたら、ぜひこちらまでお知らせください

最終更新日 2019 年 8 月 13 日

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